【学校便り】体育祭は生徒の成長する場

【解説】令和元年10月2日記

体育祭や文化祭は生徒の成長する場です。特に実行委員を経験することは非認知能力を育てるのに効果があるという調査結果が出ています。もちろん、取組が長期間に渡りすぎたり、過度に勝敗を意識させたりすることは害の方が多くなります。今一度、体育祭や文化祭などの学校行事が子供たちの育ちにとって、どのような意義があるのか再確認することが必要な時期だと考えています。

※初出 平成26年9月 学校便り

◆体育祭が今度の日曜日に行われます。昨年は、当初予定されていた日曜日にできず、延期して実施しました。そのために参観に来られた保護者の方々や地域の方々が、例年に比べて少なかったです。現在の天気予報を見ると、今年度はきっと予定通りの8月31日(日)に実施できそうです。是非、本校の生徒たちの頑張りを見ていただけたらなと思います。

◆中学校の体育祭は、小学校までの運動会とはちょっと違います。小学校であれば、先生方やPTAの方々の協力や手助けで実施することが多いと思います。しかし、中学校では、先生方の指導を受けながら、基本的に生徒たちの力で企画・運営を担当し行っていきます。より生徒の自発性・自主性が中学校では問われることになります。

◆体育祭という学校行事を通して、同じ学級の仲間、先輩や後輩との人間関係、それらの人間関係をよりよくし、学校全体の生徒集団への所属している感覚を強め、みんなで協力することの喜びを味わっていきます。

◆当然、当初からうまくいくはずはありません。友達と意見が合わず、ぶつかり合ったりすることもあるでしょう。先生方は時には生徒たちの「壁」となりながら指導するために、先生方からの指導の言葉も理解できず、悔しい思いをすることもあるかもしれません。自分がイメージしていたものとは違った取組になり、心の中で葛藤が生じることもあるでしょう。しかし、それら一つ一つが勉強です。成長への糧となるものです。

◆体育祭実行委員会で、開催要項、選手名簿、体育祭プログラム、ポスターなど自分たちの手で作成してきました。それら一つ一つ、大人から見たら、簡単にできるものではないかと思ってしまいます。昨年とそれほど変わらないものだとしても、担当する本人たちにとっては人生初めてのことが多いのです。ですから、生徒によっては作成するのに時間もかかります。

◆下に掲載した写真(略)は、総練習で全校生徒に指示を出している実行委員長の3年生のW君です。全校生徒の前で話をする、それも指示を出したりするというのは大変なことです。何回も全校生徒に語りかけてきた校長の私ですら苦手なことです。できれば、心の中でしたくないなと思ってしまいます。何を話すべきなのか、どのように話したらよいのか、話したことが皆の心に届いてくれるのか。そして、ちゃんと指示したと同じように動いてくれるのか。そんなことを心の中で思ってしまうものです。きっと実行委員長の渡W君も私と同じようなことを思っているのかもしれません。

◆思春期を迎えている中学生は、こうしたことを通しながら、急速に成長していきます。脳科学者のお一人は次のように言います。「思春期は、人間が社会との交流を通じて自我を育み、人間性を形成するために極めて重要なライフステージです。長い思春期は、進化史上人間に特徴的であり、これは、大脳皮質のなかで最後に前頭前野が成熟することと対応しています。」

◆さて、今年度の体育祭はどのようなものになるでしょうか。是非、多くの方々に観覧していただき、生徒たちに温かい声援と拍手をしていただけたら幸いです。

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