【教頭通信】子供たちの「荒れ」に対応する

【解説】平成30年12月12日記

子供たちの「荒れ」が目立つ時期というのがあります。それは大抵大きな行事が終わった後です。もちろんそれ以外にもあるのですが、大きな行事後というのは、なかなか大変なことが多いものです。この通信では、その「荒れ」の対応策として、「小さな目標を設定し、達成感を味わわせる」ということを記しています。これに付け足すとしたら、「授業で全ての子に達成感を味わわせ、認め・ほめる」ということを日常的にしていくということです。やはり授業を大切にすることで、子どもたちは変わるのです。

※初出 平成17年 教頭通信

◆朝の打ち合わせで校長先生からも話がありました。この時期、子どもたちの「荒れ」が目立ちやすくなります。

 

◆子ども同士のトラブル。喧嘩。いじめ的言動。授業が何となくしっくりこない。教師の指示が通りにくい。子どもの表情に生気が無い。学校に不必要なものを持ち込む。言葉の乱れ。忘れ物が多くなる。怪我が多くなる。体調の不良を訴える子が多くなる。子どもと教師の関係が悪くなる。教室が雑然とする。廊下に給食の汁や図工の絵の具が付いている。挨拶ができない。等々。

 

◆以上のようなことが多くなってくる季節です。以前は、大きな行事の前に、そうした子どもたちの「荒れ」が目立っていました。そのときの原因ははっきりしていました。それは「行事練習のために、授業を安易につぶしていた」ということでした。何故、それが子どもの「荒れ」を生んでしまっていたのでしょうか。

 

◆授業は、本来的に落ち着いた中で進んでいきます。いわゆる「静的」なものです。しかし、行事練習は反対です。「動的」なものです。この違いが大きく子どもたちに影響を与えます。また、教師の指導もえてして、その日に突然「今日は、2時間目国語でしたが、行事の練習をします」等と、授業をつぶしたり、変更したりします。これは子どもたちの精神状態をまったく無視した教師の一方的なやりかたです。もし、先生方が子どもの立場だったらどうでしょうか。算数をやるつもりできたら、突然変更になっていた。当然「エッー」と思うのではないでしょうか。

 

◆しかし、現在は授業を安易につぶしたり、突然変更したりする教師はいなくなっていると思います。それにも関わらずこの時期「荒れ」が目立ってくるということはどうしてでしょうか。

 

◆これは私の推論です。

長期休業明け一ヶ月を経過して、子どもに疲れが蓄積されてきている。もしくは、学校生活がマンネリになってきている。ということです。

しかし、それ以上に指摘しておきたいことは、学校五日制になって休みが多くなったこと。しかも、9月は三連休などで休む日が多いということが子どもの「荒れ」を生んでしまっていると思っています。それは何故でしょうか。

 

◆全員が全員、「荒れ」るわけではありません。それはやはりある特定の子どもたちにまず生じます。そして、教師が有効な手を打つことができないと、徐々に回りに広がり、一気に他の子まで「荒れ」てしまいます。

 

◆休みと課業日の違い、それはやはり「教育力」の違いです。休みの日は、子どもたちに教師の教育力は作用しにくくなります。家庭の教育力にまかされます。ところがどうでしょうか。もしかしたら家庭の教育力が機能しないところもあるのではないでしょうか。ある種の放任状態です。夜遅くまで起きている。そのために朝起きるのが遅い。食事も適当。やることが無いので、テレビゲームやマンガばかり。家でゴロゴロしていて、家の人からは怒られてばかり。このような状態が一日だけでなく、何日も続く。そのような状態で過ごした子どもが休み明け学校に登校してきます。どうなるでしょうか。明らかです。

 

◆反対に、休みの日も少年団や社会教育活動、または家族と有意義に過ごすことができた子は、休み明け登校してきても、すぐに学校のリズムを取り戻すことができるでしょう。

 

◆休みが多いというのは、大人である教師や教育力がきちんと機能している家庭にとっては、いいことです。しかし、休みの多いことがマイナスに作用してしまう子がいるのだということは理解しておかなければなりません。

 

◆それではどうしたらいいのでしょうか。大変難しいことです。家庭の教育に教師は、本来的に介入はできないからです。しかし、介入はできないけど、子どもたちを放っておくわけにはいきません。何らかの策を講じて、子どもたちの「荒れ」を指導していかなければなりません。その策の一つ。

小さな目標を設定し、達成感を味わわせる。

 

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