【教頭通信】子供の自己評価研究へ

【解説】令和元年7月26日記

評価・評定は、子供の成長に寄与するものでなければならない。もちろん、評価・評定することで、教師自身の指導を振り返ってみる機会になればもっと良い。評価・評定して、はい終わりでは教師としての務めを果たしたことにはならない。評価・評定とは、ある意味教師自身にとって極めて厳しいものだ。人を評価・評定するということには、ある種の怖れがなければならないものである。その自覚が教師には必要だ。

※初出 平成13年 教頭通信

■研修が面白くなってきました。

研修部提案の中に「基礎・基本事項になる言葉は、短くて簡潔なほうが良いです」とありました。

これはとってもいいです。

長い言葉でいくら書いても実践には結びつきません。

誰もが覚えられること。

それが一番です。

 

■そこで私なりに気がついたこと、こうすればもっと良くなるということについて書いておきます。

研修部の提案で、以下のことを作成するとあります。

学年 各学年の目標 基礎・基本事項
低学年   楽しく遊ぶ
中学年   楽しく運動する
高学年   ①運動の喜びを味わう。

②健康を理解する。

これだけでは不充分です。

何故不充分でしょうか。

それは基礎・基本を洗い出すだけでは、実践に結びつきにくいということがあるからです。

実践に結びつけるためには、評価と結びつけることです。

評価と結びつけることで、指導の改善・客観的なデータ-を得ることが出来ます。

 

■基礎・基本の「事項」と「評価基準」を常に一体のものとして作成してみます。

ですから、次のようになります。

学年 各学年の目標 基礎・基本事項 評価基準
低学年   楽しく遊ぶ C 楽しく遊ぶことが出来ない。

B 楽しく遊ぶことが出来る。

A 工夫して楽しく遊ぶことが出来る。

中学年   楽しく運動する

高学年   ①運動の喜びを味わう。

②健康を理解する。

■さて、「楽しく遊ぶことが出来る」という評価基準を単純に作ってみましたが、先生方これだけで本当に評価できるでしょうか。

きっとできないでしょう。

何故なら、この場合であれば、楽しく遊んだかどうかを誰がどのような方法で評価したら良いのかがわからないのです。

もし、仮に子どもたちに自己評価させたとしても、子どもたちもどのように評価したら良いのかわからないでしょう。

 

■そこで考えてみます。

評価基準は、子ども自身が自己評価できるものがよい。

それも子どもの主観的な考え方に左右されることを防ぐために、客観的な数値や結果で表されたほうがより望ましい。

 

■基礎・基本は教師だけが知っているのではなく、子ども自身も自覚することが大切です。

それが「学び方」につながります。

算数の基礎・基本として、「計算力」をあげることがあります。

この計算力が大切だということを教師だけが知っているのではなく、子どもも知っていると学習の態度が変化するはずです。

例えば、自己評価カードなるものを作成し、その中の一項目に「家庭でも計算練習をしている」というのをいれてみます。

それを学期の最初と最後に自己評価させるのです。

学期の最初は駄目でも、学期の最後に再び同じ項目の自己評価があるとしたら、子どもたちの途中における頑張りはきっと違うはずです。

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