【教頭通信】緊急事態,安全確保のガイドライン

【解説】令和元年10月3日記

何か大きな事件が起きる。すぐに緊急の対策をする。大きな事件が起きるたびに、学校現場は振り回されてきた。しかし、時が経てばどんな大きな事件だったとしても、忘れ去られていく。ある程度、忘れ去られていくということは当然のことかもしれないが、時折思い出して危機に対して備えていかなければならないと思う。

※初出 平成13年 教頭通信

■大阪教育大学付属池田小学校で大変な事件が起きた。

この事件は教育の根幹に関わる大きな問題点を含んでいる。

■以前,京都市で小学生殺害事件,及び和歌山県の中学校で殺傷事件が起きた。

この事件の特色は次の点であった。

・白昼であること。

・校地内であること。

・授業日であること。

これは、次のことを示していた。

 学校は,安全な場所ではない。

ということである。

そして、今回の事件である。

今回の事件の特色は,上記のことに付け加えて

・教室内であること。

というのがある。

このことによって、

 学校の安全神話は崩壊した。

のである。

これが最大の問題点である。

■今次教育改革の目玉は,「開かれた学校づくり」である。

「開かれた学校づくり」という側面の一つには,「いつでも」「誰でも」「自由に」校地,及び校舎内に入ることが出来るということがある。

しかしながら、これは次のことを意味する。

子どもの安全を確保することが出来ない。

そればかりか、職員の安全も確保できない。

 

■少しでも子ども並びに職員の安全を確保するために,「安全確保のためのガイドライン」を設定する必要がある。

日本の中で「安全確保のためのガイドライン」を設定しているのは,数少ない。というよりほとんどない。

そのほとんどない中で,1校だけ私は見つけることが出来た。

新潟県の村松東小学校である。

その学校の経営計画にあるガイドラインを参考にして,次のようなことを本校でも考える必要がある。

『安全確保のガイドライン』(案)

①来訪者の確認

・「来訪者には,必ず挨拶をする」を徹底する。挨拶される学校には入りにくいという犯罪者の言がある。

・来訪者(中学生を含む)には、職員室に顔を見せるように掲示しておく。ただし、授業参観日のように案内状が保護者に限定されている場合は,この限りではない。

・学習における人材活用の場合は,人数や活動範囲を明確に把握して,活動以外の場所の立ち入りを禁止する旨を説明して理解を得る。

②子どもの休み時間及び放課後の不審者をチェックする。

・部外者にあった場合、職員は,必ず声をかける。「ご苦労様です」「誰に用事ですか」を基本とする。不審だと思われた場合は,ただちに近くの職員に応援を求めて職員室に同行してもらう。

③不審者の立ち入りが確認された場合の対応

・すぐに校長又は教頭に通報する。

・子どもへの注意喚起と避難誘導を図る。

・警察並びに教育委員会に通報する。

④情報の公開

年度当初の反省を踏まえ,不審者情報については,即日中に担任を通して子供に注意を喚起し、保護者には「たより」で知らせる。

⑤学校施設の施錠と職員の安全確保

・原則的に午前7時に鍵を開け,午後6時30分には施錠する。

・夜遅くまで,職員一人で学校に残ることを禁止する。どうしても残る場合は,管理職の承諾を得た後,複数で残るものとする。

■とりあえず、以上のように考えてみる。

事件は,模倣犯などによって連鎖的に起きる可能性がある。

その危機意識を持つことが絶対的に必要である。

先日あった不審者情報,不審電話からも明らかなように、危険は身近に迫っていると考えたほうが良い。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です