【教頭通信】総合「福祉で働く人たち」・その1

【解説】平成30年12月18日記

教頭時代に研究授業に取り組んだことがありました。今回紹介するのは、その悪戦苦闘の通信です。

 

※初出 平成17年 教頭通信

◆総合部会に所属しています。私も授業することになっていました。この9年あまり、まともに研究授業に取り組んだことはありませんでした。正直に言って、自信はありません。現在の自分ができることを、それなりに取り組んでみることにしました。

 

◆研究授業に取り組むとき、私がまずすることは、ともかく何事かを書き出していくということです。頭の中だけで考えていても、具体的な形とはなってきません。思考を整理し、具体化を図っていくこと、そのためには書く作業が私には必要です。ということで、このように書いているわけです。

 

◆さて、何をするのか。当然、総合部会に入っているわけですから、総合をすることになります。しかし、他の教科と違って教科書も教師用指導書もありません。ほとんど0の状態から取り組みを進めなければなりません。さて、どうしたらいいのか。そんなことをうつらうつらと考え続けてきました。一学期末ごろから「まーどうにかなるさ」と時折考え、いつもの調子で授業に取り組む間際まで甘く考えていました。しかし、いよいよ12月目前にして「これではいけない」と考え、本格的に考えることを始めました。

 

◆6年生で総合をするということは、以前から決めていました。それも本校の特色ある活動の一つである「聞き取りカウンセリング」をメインにして、高齢者問題について授業していこうと考えてきました。そこで、せっかくなら6年の一クラスだけでなく、学年全体で総合を進めていけたらいいだろうな、と考え総合部会でも、6年生の先生方にも「まかしておいて。」と偉そうに宣言していました。

 

◆ところがどうでしょうか。インフルエンザが流行する季節に子どもたちが「すこやか」等の高齢者と接することは、施設側が嫌がると聞いたのです。強引に頼み込むことも可能です。しかし、新型インフルエンザの問題もあり、不測の事態が生じたとき、学校として責任が取れるものでもありません。計画は挫折です。あきらめました。

 

◆決定していることは次のことです。

6年生総合で一クラス16時間授業する。

二クラスで32時間。

内容は、「福祉」

普通であれば、まずすべきことは今回やる授業の目標を明確にすることなのでしょうが、それは後付でも構わないと思っています。現場の教師が、まず考えることは活動内容・学習内容をまず確定したいということでしょう。ご多分に漏れず、私もそれを考えました。「聞き取りカウンセリング」に代わるもの。何かいいものはないだろうか。それを考えました。当初、福祉関係の授業をそれなりに繋いでいけば、16時間は埋まるのではないかなと考えました。しかし、それは何とも安易です。やはり、体験活動はさせたい。それとともに教室の中だけでは味わえないこともやらせてみたい。そんなことを考えてきました。

 

◆結果、次のことにしてみました。

福祉で働く人たち

この別海町には、福祉関係の仕事に携わっている人たちがたくさんいます。当然、6年生の子ども達の父親や母親、そしてそればかりでなく親族関係でもいると思います。その人たちに焦点を当てることによって総合が成立しないだろうかと考えたわけです。調べ学習もできます。必要に応じて、教室に呼んでお話を聞くことが出来ます。小学校を卒業する前に、親たちに感謝することも教えられます。フリーターやニートの問題を真正面に据えながらキャリア教育にも挑戦できそうです。「なかなか、いい考えでは?」と思いました。

 

◆16時間を貫き通すテーマは、決定しました。「福祉」という一般的なものではなく、「福祉で働く人たち」としたことで、授業のイメージが少しは出来てきました。さて、次に考えることは、16時間をどのように構成するのかということです。さて、これを考えるためには、どのような学習活動を組み込んでいくのかということを洗い出してみることです。例えば、「発表会」「調査活動」「討論活動」「発表をまとめること」「問題を自分なりに捉えること」等、多くのことがランダムで浮かんできます。これらを並び替え、意味あるものとしていくことが要求されます。

<次号へ続く>

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