【教育情報】共通したキーワード「個別最適化」
文部科学省や経済産業省が、未来の教育の在り方に関する提言文書を発表しています。
その中には、共通したキーワードも出てきます。
その一つが「個別最適化」というものです。
「個別最適化された学び」「個別最適化された教科学習」というようにほぼ意図しているところは同じです。
一人一人の子どもたちは、興味・関心も違えば、理解度も違います。また、特性や学習スタイルも違っています。
そうした違いがある子たちが同じ教室にいて、同じ学習内容を同じ時間に学び身に付けていくことには無理がある。だから一人一人にあった学びを最適にしていく必要があるというものです。
当然、色々な違いのある子たちが一緒に学ぶことにも価値はあります。その部分は大切にしながら、確実に習得しなければならないことをきちんと保証していこうとするものです。
そのためにデジタルの活用が言われています。イメージとしては、一人一人の子どもたちがネットにつながったノート型のパソコンを持ち、自分の興味・関心に基づき学習を進めていく。その学習したことは、履歴(スタディ・ログ)として残る。それは学校だけでなく、家でも取り組むことができる。子どもによっては塾でも学校で取り組んだことをやる。そのことで今まで以上に自分の能力を伸ばしていくことが容易になります。
また、一人一人の学習履歴(スタディ・ログ)が蓄積していけば、一人一人にあった学習支援がしやすくなります。当然、教える側にも変化が生じます。それは「教える」というより「支える」ということが強く求められるようになることを意味しています。