【学校便り】今も昔も変わらない学び方のポイント

【解説】令和5年4月22日記

教科書を大切にする。

授業を大切にする。

というのは、今の人たちからしたら「古臭い」かもしれませんが、私は今でも学ぶ時のポイントだと思っています。

ペーパーでテストを行うという限りにおいては、やはりその出題の基本となるのは教科書です。

その教科書を使って授業が行われるわけですから、授業を大切にするということは、学力を伸ばすという観点から大切なことです。

 

※初出 平成29年12月1日

 

◆期末テストが終了しました。生徒たちは、期末テストに向けてご家庭でも頑張ってきました。皆様もご存知のように、別海中央中学校では家庭学習担任制という生徒一人一人が自立していく基盤となる学習習慣形成のための取組をしています。全校職員で分担して、生徒の家庭学習の取組を見ています。私も、2年生11名の生徒の家庭学習を見て、できるだけ一言コメントを記入するようにしています。

 

◆期末テストに向けて、各学級では約2週間前に計画を立てさせる指導をしています。その一人一人が立てた計画表に基づいてテスト勉強に励みます。その計画表を見たり、生徒たちが毎日提出する家庭学習のノート類を見ると、本当によく頑張っているなと思います。1日の勉強時間、多い生徒になると5時間程度している生徒もいます。毎日複数の教科の勉強に取り組みたくさんのノートを提出する生徒もいます。たくさんの提出があるので、見る側にとっては「うれしい悲鳴」が上がるときもあります。

 

◆このうれしい悲鳴は私だけでなく、他の先生方も同じようになっています。先生によっては、毎時間授業が入っているために、なかなか点検する時間が持てないということもあります。休み時間や給食時間も削って見ているということもあります。場合によっては、点検印だけを押すということもあります。それでも生徒たちの頑張りに少しでも応えてあげたいと思い学校全体で取組を進めています。

 

◆校長としては、手前味噌になりますが、全校生徒の頑張りに応えようとする全職員の献身的な日々の頑張りにも頭が下がる思いでいます。

 

◆さて、生徒の中には、毎日頑張っているのにも関わらずなかなか成果が出ない、家庭でなかなか勉強できないということもあります。このようになる原因は一つではありません。一人一人の生徒が抱える課題は様々です。本人の意欲の問題。学び方の問題。勉強する環境の問題。友達関係の問題。教師との関係の問題など様々です。原因は一つではないのですが、もし一つだけアドバイスするとしたら、「学び方を身につけましょう」ということです。

 

◆ちょっと古い研究になるのですが、ある大学の先生がどのような試験対策がいいのかを論文にまとめました。テストで良い成績をとる生徒たちとあまり成績が良くない生徒たちに分け、比較調査したのです。その結果、成績の良い生徒たちには、次のような学び方に特徴があったというのです。(当然、ある程度の勉強時間を確保した上での特徴です)

①教科書をひととおり読む。

②教科書の大切な所を何回も読んで暗記する。

➂ノートを読み直す。

④先生が配ったプリントを見直す。

➄教科書の問題を解く。

⑥教科書・学校のワーク・プリントの間違いやすいところに印をつける。

⑦間違えた問題は何故間違えたのかを考える。

⑧間違えた問題をもう一度やり直す。

➈わからないところを先生に聞く。

➉先生が授業中に力を入れたところはどこかを考える。

 

◆ここからわかることは、何か特別なことをしてよい成績が取れているわけではないということです。一言で言えば

 授業に沿った試験勉強をしている

つまり、授業を大切にしているということなのです。当たり前と言えば当たり前ですね。しかし、そのことが今も昔も変わらない「真実」なのだと思います。

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