【校長通信】全国学力学習状況調査では、こんな問題が出ています

【解説】令和6年4月5日記

大人からすると簡単だと思われることでも子供たちにすると結構知らないことというのはあるものです。

以前なら、学校ではなく、生活していく中で周囲の大人から教わったということが、今は学校という場でなければ教わることがなくなったというのがあります。

手紙・はがき文化というのも、その一つになります。

これからの時代、この日本における手紙・はがき文化がどのようになっていくのか分かりませんが、少なくても基本的なことは、生きていく中のどこかで教えておいていいものではないでしょうか。

※初出 平成22年7月21日

◆昨日の研修で、飯倉先生の習字の指導の中でちょっと話題になった学力テスト国語Aの問題が右に載せたものです。「文字の大きさや配列に注意して書く」というねらいの問題です。問題そのものは、それほど難しくないと思われますが、考えたことを言語化するのが難しかったかもしれません。

◆この問題の昨年度本校6年生の正答率は、わずか5パーセントです。何も書けなかった子は、クラスの半数の子たち50パーセントです。ちなみに全道平均正答率は、24パーセント。全国平均正答率は、29パーセントです。

 

◆この正答率を上げるには、やはり日頃の授業の中で、指導のねらいを明確にし、子ども達に伝わるようにしていくことが大切だと思われます。その意味で、飯倉先生が紹介してくれた工夫というのは、大変優れたものだということが分かります。

 

◆ところで、昨年度の学力テストの中には、右の「はがきの表書きに必要な事柄の順序を考えて書く」という、以前の日本人なら、ごくごく当たり前とされたことが問題となっています。学校で教えなくても、年賀状で書いているのだから、解けるのではないかと思われます。

 

◆さて、この問題の平均正答率は、本校75パーセントです。20名中5名が間違えました。ちなみに全道や全国の方がまだ悪いです。全道約66パーセント、全国67パーセントという平均正答率です。3分の1が、できないということです。その意味からしたら、本校はまだいい方だということになるのでしょうか。

◆それにしても、もう日本のはがき・手紙文化は無くなりつつあるということでしょうか。大切にしたいものだと思うのですが。

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