【校長通信】お一人お一人の働きぶりに感謝いたします その3

【解説】令和6年4月7日記

子供たち一人一人のよさや長所を認めていくことは、教師として当たり前のことです。

それは、管理職となっても同じです。

子どもだけでなく、一人一人の職員を大切にし、よさや長所を認め、日々の教育に反映できるような在り方が、管理職には必要とされます。

この校長通信を書いたとき、校長1年目でした。

少しでも職員のよさを他の職員にもわかってもらい、共有していくことが必要だと考えていました。

そのために校長通信を活用することにしました。

全文掲載することは、個人情報も含まれる恐れがありますので、1枚だけ紹介します。

※初出 平成22年7月22日

◆「校長先生、こんなこと書かないでください!」と言われるのではないかと思いましたが、この通信に書かさせていただきました。それは、私だけでなく、全職員が一人ひとりの良さや頑張りを認め合ってほしいと思ったからです。もちろん、「校長先生に言われる前から、そう思っているよ」と言われてしまいそうですが、私自身がこの1学期間で感じた、思っていることを書きました。

◆書いた以外にも、まだまだ書ききれないほどのお一人お一人の頑張りはあったと思います。「校長先生、どうせ書くなら、こちらの頑張りを認めてほしかったな」ということはきっとあるだろうと思います。その場合は、まだまだ私の見方が不十分であったということでお許しください。明日の「あご別れ」で、そんなお一人お一人の頑張りが話題になったら、最高においしいお酒になるのかなと思います。

◆最後に教頭先生。私は10年間教頭職をしてきました。その立場を経験してきたものとして、教頭職の生きがいや大変さもある程度知っているつもりです。教頭職は、どんなに嫌な校長であろうと気の合わない校長だろうと、教頭の上司である校長を助けなければなりません。「校長を助けること」それが教頭の法律に明記された仕事内容だからです。そうはいっても、やはり教頭も人間です。どんな人物が自分の上司であるのか。それが決定的に仕事のしやすさややりがいに通じています。反対に、校長という立場になってみると、どのような人物が教頭として一緒の職場にいるのかというのが気になるものです。その点で、最初の教頭先生が〇〇先生であったというのは、大変ラッキーなことでした。職員から「校長先生!教頭先生のことで相談があります!」ということを、この1学期間聞いたことがありません。これは簡単なようで簡単なことではありません。教頭という立場で、どうしても職員の皆さんに言わなければならないことがあるからです。時には厳しいことも、嫌なことも言わなければなりません。

◆また、昨日はこう言ったけど、今日はこう言ったというようにブレることもご法度です。「校長先生はそういうけど、教頭個人としては違う考えを持っているんだ」ということも基本的に厳禁です。(※私自身は、教育観や子ども観等に違いがあってもいいと思っています。それこそ思想信条の自由です。しかし、職務上の業務遂行にあってはやはり厳禁なのでしょう)ともかく〇〇先生は、校長の私のことをあらゆる場面で立ててくれます。職員に伝えるべきことについては、きちんと伝えてくれています。それでいて、職員からのクレームは現在のところ0です。それは私にとって最高の教頭先生ということになります。言うべきことは言ったとしても、やはり管理職は、職員の気持ちも理解し、職員を守ること、それが大切なことなのですから。また、朝早くから遅くまで、さまざまな業務をしています。年々、今までにないような新しい仕事が学校に押し寄せてきています。職員の皆さんにその仕事の一部はお願いしていますが、ほとんど全ての仕事を一手に引き受けて対応しています。心身を壊さないか心配していますが、元気に頑張ってくれています。ありがたいことです。

◆明日は終業式。ちょっと早いのですが、皆さん、1学期ありがとうございました。

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