【卒業文集】実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな

【解説】令和4年1月11日

校長なりたての頃に卒業生に向けて書いた原稿です。

今読み返してみると説教臭い文章になっています。

自分が実感としてわかったことを中心にして伝えようという姿勢は貫き通しているつもりです。

別海町立野付小学校 校長 青坂 信司

「信司、いいかい。お前はいつも人の話をしっかり聞かないから、傲慢に見える。偉そうに見える。本当に頭がよい人は、どんな人の話もしっかり耳を傾け聞く。実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな というんだよ。謙虚に生きるんだよ」

私の母が、私が学生時代から言ってきた言葉です。

そして私が校長になってからも私に言ってきます。

その言葉を今まで何度聞いたことでしょう。

その言葉は私にとってとても大切な「宝物」になっています。

どんな時にも、どんな人に対しても、人の話を一生懸命聞かなければと思っています。

しかし、私の傲慢さや謙虚の無さが、体から発散されてしまうことがあります。

情けないのですが、人が一生懸命話している時に、時として人の話に耳を真剣に傾けていないことがあります。

後から振り返って、反省することが多く、その度に人を傷つけてしまっているのではないかと後悔の念が湧き起こります。

 

卒業生の皆さん。私たち人間は、多くの人に支えられていることを覚えておいてください。

そして、多くの人に感謝し、謙虚に生きていってください。

謙虚に生きることを覚えた人は、皆から愛されます。きっと幸福な人生を送ることができます。

 

私達の国、日本に生まれたことに感謝し、今まさしく生きていることに感謝し、将来に夢と希望を持って、力強く生きていってほしいと心の底から願っています。

卒業おめでとう。

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