【校長会誌】時間の管理は教師だけでなく子どもにも大切である

【解説】平成31年4月4日記

現在は社会全体、働き方改革、真っ盛りである。特に教師の働き方改革が叫ばれている。働き方改革の一番のポイントは「時間管理」だと思っている。教育の世界において、仕組みを整えてあげることも大切だが、一人一人の教師の意識を変えていくことも大切である。同じ仕事をしてもきちんと時間内に終わる教師もいれば、いつまでたっても終了しないだらしない教師もいる。ほんのちょっとした改善でいくらでも直ると思うのだが、なかなか簡単ではない。ともかく、誰かが一歩行動していくことである。それも職員室内ではみんなから信頼されている教師が行動することである。

※初出 平成24年 校長会誌

ビジネスマネジメントの世界的権威PF・ドラッガーは、時間の管理こそがマネジメントの基本であるといっている。約束された時間をきちんと守るという意識と時間どおりに行動するという実践力が、極めて高い成果を生み出すというわけである。

朝の職員打合せは8時。教室の見回りや子どもへの対応で遅くなった教師がいても、司会の先生は打合せを始める。職員会議も同じである。何かの事情で遅れる方はいる。しかし、みんな遅れるには遅れるだけの理由・事情があるのだろうなと思っている。そう考えるから、遅れることを責めたりはしない。そのことで、全体がだらしなくなっていくかといったらそんなこともない。また、遅れる方を待つこともない。待つことは一見優しいようだが、時間を守っている教師からすると時間を守ることが損した感じになる。だからこそ、きちんと行動している方に合わせる。このような意識と行動が、職員室全体を心地よい空間にしていく一つの要因となる。

長期休業明け。子どもの休みボケを退治するのに教師は苦労している。私達の担任時代にも休みボケの子はいた。しかし、1週間も指導すれば通常の教育活動が行えた。しかし、今は1カ月も休みボケではないかという状況が見られる。朝からボッーとしている。宿題はしてこない。イライラ感。友達とのトラブル。休み中の時間管理、つまり生活リズムが壊れている。そのためではないかと私は推測している。夜の居酒屋、お泊まり会、カラオケ、メディア等、子どもの心身にダメージを与える誘惑が一杯である。今後も学校の中から時間を守ることを率先したい。

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