【学校便り】「悪いことや課題はなかったの?」

【解説】令和5年2月8日記

どんなによく見える学校でも、なにかしらの課題を抱えています。

「私の学校には、課題はありません」

という管理職がいたら、それは子供が見えていないだけなのです。

全ての学校には「課題」があります。

その時々で生じる「問題」があります。

それらの「課題」や「問題」を解決していく過程こそ、教育なのです。

学校が一つ一つの課題に対して丁寧に対応したり、子供自身が自分の抱えている課題を自ら解決しようとしたりことが大切だと私は考えてきました。

※初出 平成29年2月28日

◆2月21日の夜7時から学校関係者評価委員会並びに学校評議委員会を開催いたしました。出席された方は、以下の通りとなっています。(略) そして私と教頭の計10名です。他の方々は諸事情で欠席となりましたが、次年度に向けての有意義な会議となりました。ご出席の皆様、ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

 

◆話し合った内容は、本校の今年度の教育活動・中央中学校アンケート集計結果・全国学力学習状況調査並びに全国体力運動習慣等調査結果・平成29年度に向けての学校改善プラン等についてです。

 

◆今年度、中央中学校の生徒たちは本当に良く頑張ってきました。例えば、運動部でいえば全国や全道の大会に出場した生徒は延べ人数128名。文化面でも各種コンクールに入賞・入選した生徒数はかなりの人数になります。また、学習面でも全国平均以上を達成するなど、さまざまな面で成果を上げてきました。今回の会議では、それら今年度の生徒たちの活躍について、説明させていただきました。

 

◆しかし、会議も終了に近づいてお一人の委員の方から「校長先生、いいことばっかり話したけど、悪いところや課題はなかったの?」と聞かれました。正直ドキッとしました。現在の中央中は決して良いとこばかりではありません。やはり生徒一人一人をとらえた時に課題もあります。隠すつもりはありませんが、つい良いところを話すことに夢中になって、学校や生徒の課題について説明することを怠ってしまいました。反省です。ご指摘ありがたかったです。

 

◆課題でいえば、例えば生徒の挨拶について多くの方から高評価を得ていますが、実際一人一人を見た時にはなかなか挨拶ができなかったり、挨拶をしても小さな声になってしまったり、形ばかりのあいさつになる生徒もいます。学習面でも、多くの生徒は自ら努力することができるようになってきていますが、人から言われないとしないとか、家庭学習はともかく提出さえすればいいのだとつい思ってしまう生徒もいます。いじめ調査をすると、今年度は8件の訴えがありました。学校としては、それらに対してすぐに対応したつもりですが、もしかしたらいまだに引きずっている生徒もいるかもしれません。これらはほんの一例ですがここには書ききれない課題というものは他にもありますし、私どもが知らない問題というものがあるかもしれません。

 

◆私としては、中央中学校が完璧な教育活動を行っている等と決して考えたことはありません。常にどこかに問題を抱え、日々それを解決・改善するように努力していくこと、それが大切だと思っています。そのためにも皆様から頂いたご意見やご要望に対して、一つ一つ解決・改善できるようにしていきます。その営みこそ生徒の成長につながるのだと信じています。

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