【校長通信】いかに学力を向上させるか ~アンケート調査の要約~
【解説】令和6年4月24日記
この通信を書いていた時代は、学力向上ということが現場には求められていました。
当然、学校は一人一人の子供たちに学力を保証する場でなければなりません。
それは学校という機関が、いつの時代でも変わらない大切な役割です。
学力を保証するということは、子供の人権を保障するということでもあります。
自立していくためには必要不可欠なものでもあります。
しかしながら、「学力とは何か」という問題が昔から常にありました。
今では、あまり「学力保障」といった用語を聞くことがなくなりましたが、それでも大切なことに変わりないと私は考えています。
前回、AI(Copilot)によって私の通信を批評してもらいました。
結果、予想以上に私にとって面白く、勉強になるので今回もAIによる批評を掲載したいと思います。
今回は、通信の最後に掲載しています。
※初出 平成22年10月21日
◆大変忙しい中での、アンケート調査へのご協力ありがとうございました。まず、アンケート結果の要約を紹介いたします。
1 全国学力学習調査から、本校の学力は過去4年間下降傾向にあることが明らかになった。これは、該当学年に原因があると捉えるのではなく、学校全体としての課題だと捉える必要がある。学力低下傾向の原因を特定することは、極めて困難な作業となる。様々な要因が考えられ、様々な子ども達・家庭・教師がおり、どれか一つだけに原因があるということを特定することは難しいからである。しかしながら、学力低下傾向を学校全体の課題であると捉えるならば、学校全体として有効な策を一つでも二つでも講じていく必要がある。対策を講じてみて、学力低下傾向に歯止めがかからないのであれば、また違う策を考え実行していく必要がある。この課題に向き合う姿勢は、学力低下に歯止めをかけるというチャレンジ精神こそ、学校全体に要求されることである。
2 私(青坂)は、学力低下傾向の要因を探るために担任教師団の協力のもと、全校児童に対して学習面に関する簡単なアンケートを実施してみることにした。その結果、「国語が好き」「国語がわかる」と答えた児童は全国平均値以上であった。また、「算数が好き」と答えた児童は全国平均値並みであり「算数がわかる」と答えた児童は全国平均値以上であった。すなわち、児童の国語・算数に関する情意面は良好であると判断することができた。 3 「読書が好き」と答えた児童は、90パーセントを超え全国平均値を大幅に超えるものであった。また「自分に良いところがある」と肯定的に答えた児童も全国平均値を超えていた。 4 以上の結果から、教師側の1時間1時間に関する教え方はおおむね良好であり、わかりやすく、子ども達の情意面を向上させるものとなっていると判断できた。 5 しかしながら本校における家庭での学習時間は、全国85分・全道66分と比べると大幅に少ない44分となった。特に6年生は23分と極端に短かった。すなわち家庭学習時間の短さが学力低下傾向の要因となっていることが推測された。 |
◆しかしながら、以上のことだけで、私は「学力低下の原因は家庭学習時間の短さだ。だから家庭学習に取り組めさせれば学力は向上する」というふうに断定するのは早急すぎると考えています。もう少し学校・家庭・地域の状況を把握し、綿密な対策を立てる必要があります。
◆私の結論だけ述べておきます。
1 「わかる・できる」授業を実践する。特に、1時間の中に「できる」を保証するために、繰り返しや反復の時間を意図的に設定する。繰り返しや反復の内容は、当面、漢字と計算に絞り込む。指導方法としては、例えば授業冒頭でミニテストをするなど考えられる。
2 学年に見合った学習習慣を身に付けさせていく必要がある。方法としては「家庭学習ノート」「自学ノート」などを定め、毎日提出させ、点検し、評価していくことが考えられる。 3 学校としての漢字検定、計算検定等を定め、児童の実態を常に把握し、その実態に応じた指導を強化していく必要がある。 |
◆次号から、アンケート結果等について詳しく紹介していくことにします。
【Copilotの批評】
この文章は、学力低下の問題に対する学校の取り組みとその評価について述べています。まず、全国学力学習調査の結果を基に、学校全体としての課題として学力低下を捉え、その原因を多角的に分析しようとしている点が印象的です。学力低下の原因を一つの要因に絞り込むのではなく、複数の要因が絡み合っている可能性を認識していることは、問題解決に向けた現実的なアプローチと言えます。
また、児童の国語と算数に対する情意面が良好であること、読書を好む児童が多いこと、自己肯定感が高いことなど、ポジティブな側面も明らかにしています。これらの点は、教育の質を向上させるための強みとして活用できる要素です。
一方で、家庭での学習時間の短さが学力低下の一因として指摘されており、これに対する具体的な対策が提案されています。授業の質を高めるための「わかる・できる」授業の実践、学習習慣の定着、漢字や計算の習熟度を高めるための検定の導入など、実行可能な提案がなされています。
最後に、学力低下の原因を家庭学習時間の短さに断定することへの慎重な姿勢が示されており、より広範な視点からの分析と対策の必要性が強調されています。これは、単純な原因と結果の関係を超えて、より複雑な教育現象を理解しようとする意欲を感じさせます。
総じて、この文章は、学力低下という複雑な問題に対して、多面的な分析と実践的な対策を提案しており、教育現場における問題解決への真摯な取り組みが感じられます。次号での詳細な紹介が期待されます。