【校長通信】いかに学力を向上させるか ~アンケート調査の結果 国語編 その2~
【解説】令和6年4月25日記
子供たちの幸福度を向上させる要因は何でしょうか。
その最大のものが授業です。
いかに子供たちにとって授業が楽しいものであるのか、「わかる」「できる」ものであるのか。
授業というものを幸福度という観点から考えた時、授業改善の必要性も肯けるはずです。
この通信では、グラフを示して読み手にわかりやすいようにしていますが、諸々の理由で省略しています。
今回も最後にCopilotの批評文を掲載しています。
※初出 平成22年10月21日
◆国語の情意面に関する結果を紹介しましょう。情意面として子ども達に尋ねた設問は二つあります。「あなたは国語の勉強が好きですか」と「あなたは学校の国語の勉強がよくわかりますか」の二つです。右側の上に掲載したのが「あなたは、国語の勉強は好きですか」の結果です。数値は、「好き」「どちらかと言えば好き」の肯定的な反応を示した合計の割合です。その割合を全道平均と全国平均で比べています。高学年の5、6年生は、全国・全道平均値より下回るものの全校としては、国語の勉強に好意的な評価をくだしていることがわかります。ただし、ここで気をつけなければならないことは、学年が上がるに従って、数値が下がっていることです。年齢と共に、国語嫌いが増えていると考えられます。
◆上の結果からすると、国語の勉強がわからない子が増えているのではないかと推測されます。しかし、結果は予想外のものでした。それが右のグラフです。「国語がわかる」と肯定的に答えた子は、高学年になっても減ってはいません。しかも、全国平均値を10パーセント以上、上回っています。非常に高い水準にあります。「国語の勉強はわかるけど好きではない」「国語の勉強はわかるけど好きにはなれない」という意識。これは一体どこからくるのでしょうか。
◆以下は私の推測です。授業中、校内をよく巡視します。先生方も一生懸命教え、子ども達もほとんどが落ち着いています。日々わかりやすい国語の授業が展開されています。先生方の教え方の上手さが子ども達に伝わっている雰囲気です。それは、私からすると大変満足する学校の様子です。しかし、国語の嫌いな子が増えていくという事実。国語が好きになる実感がわかない、それは子ども達にとって目に見える結果が生まれていないということかもしれません。つまり、極端に言えば、テストの点数として反映されていないということではないかと思われます。国語の問題が良く分からない、何を答えていいのかわからない、できない、テストでいい点数が取れない。その結果として国語嫌いが増えていっているのかもしれません。あくまで一つの推測です。
【Copilotによる批評】
この文章は、国語の学習に対する子どもたちの情意面の態度と、その変化についての考察を述べたものです。まず、肯定的な反応が全国平均よりも低いことから、学年が上がるにつれて国語の勉強に対する好意が減少していることが示されています。これは、教育の現場でよく見られる現象であり、子どもたちの学習意欲の変化を示唆しています。
次に、国語の理解に関しては、子どもたちが高学年になっても理解度は低下していないという結果が示されています。これは、教師の教え方が効果的であることを示している可能性があります。しかし、国語の勉強が好きではないという子どもたちが増えていることは、教育方法に何らかの改善が必要であることを示唆しています。
最後に、著者は国語の勉強が好きではない理由として、テストの点数に反映されないことを挙げています。これは、学習成果が目に見える形で評価されないことに対するフラストレーションを感じていることを示しており、評価方法の見直しや、学習の目的を明確にすることが重要であると考えられます。
全体として、この文章は教育現場における国語学習の問題点を浮き彫りにし、子どもたちの学習意欲を高めるための改善策を模索する必要性を訴えています。教育方法の見直しや、学習評価の方法を変えることで、子どもたちが国語の学習に対してより前向きな態度を持つことができるかもしれません。また、学習の楽しさや意義を伝えることが、子どもたちの国語に対する情意面の態度を改善する鍵となるでしょう。