【学校便り】2学期も生徒たち頑張りました※生徒の自発性・自主性に基づいた活動も大切にしたい

【解説】令和4年11月1日記

学校教育活動は、学校にいる教職員の都合だけで成立するものではありません。(ともすれば教師側だけの都合で決まっていくことも珍しいことではありません)

保護者の皆さんや地域の皆さんと一緒に創り上げていくという側面を決して忘れてはならないものです。

一緒に創り上げていくためには、保護者・地域の方々の意見を吸い上げることが必要です。

それは決して学校評価という場面だけではありません。

行事ごとにアンケートをとったり、それこそ日常における保護者・地域の方々との交流を通して、何気なく入ってくるものもあります。

それらを大切にし、教育活動の改善に資するようにすることが大切になります。

※平成27年 2学期終業式に発行

◆学校祭が終了して2ヶ月ほど経ちますが、今でも私の脳裏に浮かぶ光景が沢山あります。生徒たちの頑張りがいたるところで見ることができました。マイクの不調で聞こえづらかったという学校側の反省があるものの、ステージ上で多くの生徒たちの個性が弾けていたのではないかと思います。また、ステージには上がらないものの各部門で生徒たちは「自分たちの学校祭を成功させよう」と頑張っていました。

 

◆多くの保護者・地域の方々からも、以下のようなお褒めの言葉を沢山いただきました。(以下は、ほんの一部です)

「演劇は感動し、バラエティーはたくさん笑わせてもらいました。合唱は、どのクラスもクラスカラーが出ていて良かったです。心に響き感動しました。」

「昼食バザーは中学生の子たちが一生懸命接客している姿がとてもよかったです。」

「各教科の展示もなかなか目にする機会がないので興味深く見させていただきました。美術チーム、家庭科チーム、アトラクションチーム、当日まで準備大変だったと思いますが、楽しく見せていただき、クッキーもおいしかったです!」

 

◆多くの貴重なご意見をいただいたことに、重ねてお礼申し上げます。大変ありがとうございました。(「掲載してもいいですよ」という許可をいただいた感想は『絆』17号と18号に全て掲載しておりますのでご覧下さい)

 

◆私は管内の校長先生の集まりである校長会の機関紙に次のような文章を書きました。

生徒の自発性・自主性に基づいた活動も大切にしたい

中央中の学校祭には有志発表というのがある。コントあり、ダンスあり、弾き語りあり、バンドありの、ある意味「なんでもあり」の世界である。やりたいが生徒が、やりたいことをやる。一人でやるも気の合った仲間と組んでやるも自由である。学校祭当日、普段、おとなしく目立たない生徒が、全校のスターとなることもある。観客を笑わせるために「ここまでするの」というサービス精神旺盛な生徒たち。学校祭定番の合唱、劇、弁論といったこととは別な世界がそこにはある。

以前、脳科学者澤口俊之氏は、子どもの社会的知性や感情的知性とそれらを統合しコントロールする一つの超知性(自我)を育てることの大切さを主張していた。いわゆるPQである。PQを育てるために何が必要か。それは「普通の環境」としての「自由で自発的で複雑な社会関係」である。普通の環境の中では,当然ちょっとした喧嘩やいざこざ、取っ組み合い、はみだしが存在する。一見するとネガティブな関係である。そして、それとともに助け合い、協力し合い、喜び合うといったポジティブな関係が存在する。それらネガティブな関係やポジティブな関係が入り混じった雑多な社会関係こそ、生徒の「生きる力」を育むために必要なことの一つなのである。

有志発表は、完全に生徒たちの自発性・自主性に基づいた活動である。有志発表で、生徒たちは観客を喜ばせようとして夢中になって取り組む。その中で、友達と触れ合い,助け合い,協力し合う活動が生まれる。こうしたことも、今の中学校では大切にしたいことの一つかもしれないと、生徒たちの個性が弾けるステージを見ながら思ったのである。

 

◆2学期、文化面で生徒たちの頑張りが目立ちました。きっとご家庭で支えてくださっている保護者の皆様がいたからこそだと思います。ありがとうございました。

◆皆様、良いお年をお迎えください。

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