【学校便り】「前向きなプラスのことも弱気なマイナスのことも、すべてを吐き出していいんです」

【解説】令和4年9月4日記

小さい頃から、多くの日本人は

「泣くのを我慢しなさい」

「わがまま言うんじゃないの。我慢しなさい」

といったように我慢させられることを一種の美徳として教わってきます。

しかし、我慢することが、実は子供を苦しめ追いつめていくこともあります。

「我慢する教育」ではなく、「表現できる教育」の方がこれからの時代には必要とされるでしょう。

※追記 「表現できる教育」「表現する教育」とは、自分の思いや考えを自分なりの方法で他人に対して伝えていくことです。ですから、他人への誹謗中傷などを表現していいのだというのではなく、表現するための方法・スキルをきちんと教えていく必要があるのだということです。

※【初出】平成27年6月30日

この年齢になってくると、ふと思うことがあります。

「自分は、悔いのない人生を送ってきたのだろうか。まだまだ遣り残したことがあるのではないだろうか」

そんなことを思うわけです。

もちろん、四六時中そんなことを考えているわけではありません。

何かの拍子に頭をよぎるのです。

ネイティブ・アメリカンの教えという中に次の文があります。

あなたが生まれた時、

あなたは泣いて、周りが笑っていたでしょう。

だから、あなたが死ぬ時は、

あなたが笑って、周りが泣いているような人生を歩みなさい。

全ての人が、母親のお腹から「オギャー」と体全体で泣きながら生まれてきます。

母親と今生まれた赤ちゃんの周りには、取り上げて下さった助産師さんはもちろんのこと、家族が周りにいて、満面の笑顔で新しい命の誕生を祝福します。

そしてその後、人のために役立つような価値ある、有意義な人生を送ることで、亡くなる瞬間、達成感・成就感、幸福感で笑みをたたえます。

そして、周りから感謝され、惜しまれてあの世へと旅立ちます。

そのように私も人生の最期を迎えることができたらいいなと思います。

 

価値ある、有意義な人生を送るために必要なこと。

それは夢や目標を抱き、その夢や目標達成のために日々努力することです。

少年院のことをネットで調べていました。

その調べている中で、ゴルゴ松本さんが犯罪を犯し少年院に入所している少年たちに話をしている動画に出会いました。

ゴルゴ松本さんは「命」という漢字を体で表現し、有名になった芸人さんです。

そのゴルゴ松本さんの話を聞く少年たち。

ゴルゴ松本さんが話すことを自らノートに書き出し、そして最後には感動で涙を流す。

漢字の成り立ちを独自の解釈で構成したゴルゴ松本さんの話は「命の授業」と呼ばれています。

ゴルゴ松本さんが執筆した本が『あっ!命の授業』(廣済堂出版)です。

その中から少しだけ紹介します。

辛い時は、誰でも愚痴をこぼすものです。「チクショー!」「やってられねえよ!」「何で俺だけこんな目に」「もうやーめた」

そうやって弱音を吐きます。

「吐」はくちへんに「+」「-」と書きます。

前向きなプラスのことも弱気なマイナスのことも、すべてを吐き出していいんです。そのあとが大事なんです。日本は言霊の国ですよね。

夢を実現させる人は、そこから変化するんです。辛くても、少しずつ弱音を吐かなくなっていきます。

「僕はこういう夢があるんだ!」「こうなりたいんだ!」

プラスなことだけを考えて、弱音を吐かなくなっていくんです。「吐」という漢字から、少しずつマイナスを消していってください。

辛い気持ちを吐き出すだけ吐き出して、目標に向かって走り出すと、弱音は自然と出なくなっていくんです。

するといつの間にか、夢が叶うんです。

ゴルゴ松本さんは書いています。

「前向きなプラスのことも弱気なマイナスのことも、すべてを吐き出していいんです」

マイナスのことを言っては駄目なのではなく、すべて吐き出していいのだと言います。

なんて素敵な言葉でしょうか。

中学生時代、傷つくことも、辛いことも、困難なこともあります。

それらを乗り越えるために、時には全て吐き出すことも必要です。

そしてその後、夢や目標達成に向けて再び歩き出せばいいのです。

それが価値ある、有意義な人生につながっていくのです。

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