【学校便り】生き方を学ぶ学習
【解説】令和4年11月7日記
私の小学校の頃の夢は「プログラマー」になることでした。
当時は、「プログラマーってなにそれ?」という感じでしたが、私は月面着陸のアポロ宇宙船のテレビを見ていて、「プログラマー」という職業があるのだなということをおぼろげながら知ったのです。
それは私の卒業文集にも書いた憧れでした。
しかし、プログラマーにはどうなったらなれるのかとか、そもそもプログラマーとは何かすらわかりもしませんでした。
そして、プログラマーになって、何をなし得たいのかも全くわかりませんでした。
もし、当時「夢」達成のための教育が少しでもなされていたのなら、私の人生は変わっていたものになっていたかもしれません。
※初出 平成28年1月29日
◆1月25日(月)に1年生の総合学習で「職業インタビュー」を行いました。こちらから出向く形ではなく、講師として6組の方々に来ていただき体育館でインタビューしました。来ていただいた方の中には、本校卒業生がお二人含まれています。ご協力いただいた方々は次の通りです。
ケアマネージャーの高橋さん。
別海高校の平岡さん。 元パタンナーの牧野さん。 酪農家の押田さん。 カフェミルフィーユの千葉さん。 海上保安庁の高橋さん、白崎さん、竹林さん |
◆当日3校時目、生徒たちは体育館で緊張気味に座っています。講師の方々が入場し、ステージ前に生徒たちの力で設置した場所に座ります。司会は、生徒がします。まず最初に講師お一人3分間程度で自己紹介を兼ねて、どのような職業なのかということをお話していただきました。
◆どの方のお話も、短い時間の中で大変興味深く、メッセージ性の高いお話をしていただきました。それこそ、お一人お一人の職業観、人生観のあふれたお話です。それが終わると体育館の中に講師の方を中心として座れる場所を6カ所用意しました。生徒たちも講師の方の人数分である6グループ。生徒一つのグループが講師お一人に20分程度インタビューします。そして、20分経ったら次の方へインタビューするために移動します。
◆3、4校時の二時間の中で、三つの職業についてインタビューさせていただきました。六つの職業全てについて生徒たちは興味があったと思いますが、限られた時間でしたのでこのような形となりました。それでも、今まで知らなかった職業や知っているようで知らなかった職業について、より具体的に知ることができました。
◆「あなたの夢は?」と聞かれたら、ほとんどの生徒は看護師とか酪農家とか「就きたい職業」を答えます。しかし、夢というのは、その職業を通して何を達成したいのかということがとても大切なことだと思います。「私は教師になって、多くの子どもたちの成長を助けたい」「俺は医者になって、多くの命を救いたい」「私はデザイナーになってみんなを元気付けたい」など、それこそ人の生き方と結びついているものです。今回、生徒たちは6種類の職業を知ることになりましたが、どの講師の方も自分の人生・生き方と結びついた話をしてくださいました。大変価値ある学習となりました。この場を借りて、講師の方々にお礼を申し上げます。