【校長通信】いかに学力を向上させるか ~アンケート調査の結果 算数編 その3~

【解説】令和6年4月25日記

何事も自分の頭で考えることを自分に課してきました。

自分が納得しないことに対しては常に批判的に接してきました。

どんな立場に立ったとしてもそれは変わりませんでした。

学力向上という社会的な要請が高まったときも、自分の頭で考え、目の前にいる子供たちの実態から学力向上の対策を立ててきました。

上からやれ、と言われたからやるのではなく、目の前の子供たちにとって有益なのか、将来必要となるのか、そうしたことを考えてきたつもりです。

※初出 平成22年10月21日

◆始めにお断りしておきたいことがあります。それはアンケート結果を平均値で示すことにしていますが、平均値は一つの見方を示しているだけであって、それが真実であるかどうかはわからないということです。特に、本校は各学年とも子どもの数はそれほど多くはありません。ですから、平均値を示すことに意味があるのか、と問われれば絶対正しいと断定することはできません。このアンケート結果からある種の「傾向」を見るためにグラフ化し、先生方に問題提起しているものであるとお考えください。

◆さて、本題に戻ります。算数は、どうでしょうか。国語のときと同じ設問です。

高学年、特に6年生が「算数嫌いな子」が多くいることが見て取れます。5年生も今の段階で、全道・全国平均値を下回っていますので、要注意です。また2年生も若干心配な面を感じます。

◆全体的に言えることは、国語より算数の方が、否定的に捉えている子、すなわち「算数嫌いの子」が多いのではないかということです。また、中学年から、高学年にかけて「算数嫌いの子」が増えている印象を受けます。いわゆる「具体的思考」から「抽象的思考」に移行する「9歳の壁」を適切に乗り越えられていないのかもしれません。

◆「算数がわかる」という設問についての答えは、国語のときと同じように「好き」の傾向より、良好な反応を示しています。6年生以外、全国平均値を超えています。

◆ここでも言えることは、「算数は嫌いだけど、勉強はわかる」「勉強はわかるけど算数は嫌い」という傾向がある、ということです。そして、学年を経るに従って「嫌いな子」「わからない子」が増えていっているということです。これは全国的な傾向だと思われますが、本校の算数の場合は学年を経るに従っての落ち込みが激しいと言えるかもしれません。

 

【Copilotによる批評】

この文章は、学校における算数の学習に対する生徒たちの態度と理解度に関するアンケート結果を分析しています。まず、平均値が必ずしも真実を示すものではないという注意点を提示しており、統計データの解釈における慎重さを促しています。これは、データを扱う際の基本的な考え方であり、教育者や研究者にとって重要な視点です。

算数に対する否定的な態度が国語よりも顕著であるという指摘は、特に高学年において算数の学習が難しくなる傾向を示しています。この「算数嫌い」の増加は、教育現場での教授法やカリキュラムの見直しを求める声として捉えることができます。

また、「9歳の壁」という概念を引用して、具体的思考から抽象的思考への移行が生徒たちにとって挑戦であることを示唆しています。これは、教育の方法を年齢や発達段階に応じて適応させる必要があることを強調しています。

さらに、「算数がわかる」と答えた生徒の割合が高いにもかかわらず、算数を好まない傾向があることは、学習内容の興味や魅力を高める工夫が必要であることを示しています。学習意欲を引き出すためには、単に理解することだけでなく、学ぶ楽しさや意義を感じさせることが重要です。

この文章は、学校における算数教育の現状を反映しており、教育者にとっては生徒たちの学習態度に対する理解を深め、より効果的な教育方法を模索するための貴重な情報源となります。教育現場での改善策を考える上で、このような批評は非常に有益です。特に、生徒たちの興味を引きつけ、学習意欲を高めるためのアプローチを開発することが、算数教育の質を向上させる鍵となるでしょう。

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