【連載37】ICT活用と知的好奇心 ~活動を中断してはなりません~
活動中や作業中の受講者にとって、講師の先生からの説明や指示といったたぐいのもの、すなわち作業や活動を中断しなければならない講師の先生の言葉というのは要注意です。
それを嫌う特性の方がいるということなのです。
ここでは、私の実際に体験したことを述べましたが、子供にとっても同じだろうと思います。
スモールステップによる教え方は一人の子も取り残さないという観点で大変必要なことですが、その一方で学習内容や学習活動に応じて、教師は子供たちの作業中や活動中には口は挟まない、中断させないというスタンスがとても大切です。
どうしても話したいというのであれば、それは学習内容や学習目標に関わる重要なことに限定しておかなければなりません。
ともかく、子供たちの中には、中断されることを嫌う、指示されることを嫌うという特性の子たちがいるということを理解しておかなければなりません。
そして、そういう子こそこれからの時代では必要なのかもしれないのです。