【雑感】単元づくりの力量をつけよう
これからの教師にとって大切なことは、単元づくりの力量を付けることです。
一単位時間の授業をどうするかというより、8時間なりのまとまりとしての単元をどのようにするのかということが大切になるでしょう。
私の感覚で言えば、単元づくりに慣れてくると日々の授業がずいぶん楽になったなと思います。
仮に一時間がうまくいかなくても、単元の中でうまくいかなかった部分を取り返せばいいと考えるようになります。
また、その1時間の中ですべての子を漏らさないようにすると考えるより、単元全体の中ですべての子を漏らさないようにしようとする方が精神的に余裕ができるのです。
それでは、単元づくりで大切なポイントは何になるでしょうか。
ここでは3つに絞り込んでみます。
一つ目は、単元を構想する際に明確な目標を持つということです。
明確な目標を持つというのは教師が持つのは当然ですが、子供とともに共有するということも大切です。
子供と教師で共有した明確な目標を持つことで、授業の方向性が定まり、見通しが持てるようになります。
二つ目は、子供の知的好奇心を刺激するような、そして子供が主体的になれるような多様な活動を計画するということです。
そのために最低限大切なのは、話し合いや討論といった活動が単元・授業の中に位置づいていることです。
他に体験活動やグループでの活動も必要になるでしょう。
三つ目は、単元の進行中に子供の理解度や興味関心等を確認し、適切にフィードバックしていくことです。
フィードバックの結果に応じて、指導方法や指導内容を微調整していくことになります。
単元の進行を固定的・硬直的に考えるのではなく、柔軟に考え対処していくことが必要になります。