【雑感】子供たちの暴力行為の増加
文部科学省は、毎年児童生徒の生徒指導上の諸課題について調査し、その結果について公表しています。
「生徒指導上の諸課題」は、主にいじめ・不登校・暴力行為などを指しています。
ニュースになって流れるのは、いじめや不登校が多いので、暴力行為についてどうなっているのかあまり知らない方も多いと思います。
「暴力発生件数の推移」を見ていただいてわかるように小学生がとても増加していることがわかります。
また、中学生においても近年減少傾向にあったのが、令和2年度から増加に転じています。
このグラフを「発生件数」ではなく、「発生率」(※1000人当たりの発生件数)でグラフにしてみます。
なんと驚くことに令和2年度に小学生が中学生を追い越しています。
文部科学省は、増加の背景として次のように書いています。
増加の背景として、いじめの認知に伴うものや児童生徒に対する見取りの精緻化によって把握が増えたことなど
が考えられる。「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」から
「いじめ認知」や「見取りの精緻化」の2つを述べています。
「えっ、嘘だろう」と思ってしまいます。
明らかに小学生で増えています。
普通考えれば、コロナ禍による影響なのではないかと思います。
コロナによって教育活動に影響があり、そのダメージを受けたのが小学生なのではないかと推測するのが常識的なことだと思います。
この暴力行為について、以前も書きました。
極めて憂慮すべき状況になっているのかもしれません。