【連載05】 新しい時代の学級づくり ~学級は多様性を学ぶ場・その2~
これからの時代は、「多様性」が今まで以上に大切にされなければなりません。
多様性を子供たちに伝えていくには、学級という組織体をまず有効に機能させていくことです。
有効に機能させていくとは、学級の中にはさまざまな子がいるのですから、まずはそれを前提とするということです。
子供たちのそれぞれの違いを認め合うことです。
学級という場を多様性を学ぶ場とするのです。
そのために教師はどうしたらいいでしょうか。
教師にできることはないでしょうか。
第一にすべきは、子供と教師の出会いの場において、まずはきちんと教師が「教室には、いろいろな子がいていいのだ」と宣言するのです。
「この教室には、いろいろな子がいていいのです。
勉強のできる子、勉強が苦手な子。
スポーツの得意な子、不得意な子。
おとなしい子、積極的な子。
優しい子、ちょっぴり人には厳しい子。
いろんな子がこの教室にいていいのです。」
このような話を教師が語ると、子供たちは真剣に、しかも笑顔で聞いてくれます。
子どもたちは安心するのです。
多様性を認めるということは、子供一人一人の存在をかけがえのない存在であり、一人一人の個性・能力を大切にしますと言っているのと同じなのです。