【雑感】低学年に深刻な影響があるのではないか
昨日、小学生の自己肯定感の低下について、コロナによる影響があるのではないかと書きました。
小学生の状況について気になりましたので調べてみました。
調べてみてのは文部科学省「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」です。
気になるのは小学校における暴力行為の増加です。
暴力行為の発生件数は、中学校、高等学校で減少傾向にも関わらず小学校では増加しています。
しかも、1,000人当たりの暴力行為発生件数でいうと、令和3年度では中学校とほぼ並んでいます。
それでは誰に対して暴力行為が発生しているのでしょうか。
全体を見て気が付くことは、小学校において「生徒間暴力」が増加しているということです。
また、これらのグラフで気を付けなければならないことは、横軸の数値です。
小学校の最大が「60,000」、中学校は「30,000」、高等学校は「8,000」です。
ですから見た目だけのイメージでは判断できません。
例えば、「対教師暴力」でいえば、小学校の令和3年度の発生件数は36,365件、中学校は2,497件です。
小学校数は中学校数の約2倍ありますが、それでも対教師の暴力件数は多いと言わざるを得ません。
それでは小学校のどの学年で多く発生しているのか。
「暴力行為の学年別加害児童生徒数は令和2年度から定義の変更を行っているため、令和元年度と単純には比較できない」ものの、他の学年と比較すると、小1から小3までの小学校低学年で増加していることが見て取れます。
感情のコントロールがまだうまくコントロールできない小学校低学年に何らかの「負の影響」があるということです。
それはやはりコロナだろうと思われます。
今後、低学年の子たちが成長するにつれて、どのようになっていくのか。
大人側が問題意識を持たず無策のままであれば、学校教育に深刻な影響を与えていくのではないかと危惧します。