【日々の動き】「評価のための評価になってはならない」
昨日と今日は、『教室ツーウェイNEXT Vol.20』(学芸みらい社)を読んでいた。
今回のテーマは「子供熱中!ルーブリック つくり方・使い方入門」である。
これを読んで私は、若い頃勤務していた学校での教育研究を思い出していた。
当時取り組んでいたテーマは、「到達度評価」もしくは「観点別評価」というものであった。
観点別評価表を作成し、子供のつまづきに応じて授業を展開していこうとするものであった。
今から思えば、ほぼルーブリックに近いものである。
もしかしたらほぼ同じと言っていいのかもしれない。
その教育研究で得た教訓の一つに「評価のための評価になってはいけない」というのがある。
評価はあくまで手段であり、大切なことは評価という手段を活用しながら子供を成長させるということ。
それ故に、観点別評価表を作成することのみに、もしくは子どもの学習状況を評価して終わりということにするのではないということだ。
そのことについて、谷和樹氏が冒頭論文の中で指摘しているので、強く同意できる。
教室ツーウェイの中には、数多くの論文が掲載されている。
どの論文も子供の成長という事実を踏まえながら書いてあるので好感が持てる。
私が考えるルーブリックの課題は、自己調整力との関係、そしてルーブリックを日常的に活用していくためのシステム構築の二点である。