【連載43】ICT活用と知的好奇心 ~地域を巻き込み実践した教育活動~

「時間」「内容」「方法」「取り巻く環境」という4つの観点から、教育課程を編成し、実行するとダイナミックな実践が可能となります。

「学校を飛び出す子供たち」という学校全体のテーマのもとで取り組んだ「ふるさとタイム」はダイナミックなものとなりました。

参考までに、どんな考えで「ふるさとタイム」を行ってきたのか、当時私が執筆した文章から紹介しておくことにします。

【参考資料】

① ふるさとタイムについて

 今までも、地域の特性を生かした教育活動を実施してきたところであるが、今まで以上に別海の地域性を生かした創意ある教育活動、日課表の工夫など、より本校の個性化を図る必要がある。そのために、地域の自然・施設・文化・人材の活用を図り、指導の充実を図るために「ふるさとタイム」を設けた。また、今年度の研究をよりいっそう推進していく必要性とともに、生涯学習者を育てる観点からこの時間を設定し、取り組んできたところである。この時間は、各教科等の目標や内容を超えて、計画的に展開される活動で、課題的、体験的な活動であり、各教科等の学習の基盤となったり、発展となったりして行われる総合的・全校的活動である。また、本校の教育目標の具現化のための重要な実践的体験的教育活動と押さえ、生涯教育の趣旨を基調として実践してきたものである。

② ふるさとタイムのねらい

 地域や本校の特色を生かし、児童の実態に即した有効な教育活動を積極的、継続的に実施することにより、児童の健全な自主性と豊かな創造性、社会性の育成を図るとともに、うるおいのある充実した学校生活を築こうとする実践的態度を育てようとするものである。また、地域の自然、歴史、文化に親しむ(家庭、地域の連携をもとにした)活動を教育活動に組み込むことによって、地域を愛し地域に生きる子供の育成を目指す。そしてまた、地域の自然や伝統的な行事などに触れ、その中で、様々な体験をすることによって、地域に親しみ、地域に気付き、地域に対する豊かな感情、愛着の情を持たせるものである。

【以下略】

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