【集団思考論】第30回 集団の質を良くし集団を発展させる

子供の規範意識は、家庭教育や学校教育において、大人から「これは良い」「これは悪い」ということをきっぱりと言われることだけから身につくのではない。

子ども集団そのものからも規範を学び身に付けていくのである。

しかしその際、集団の質そのものが問題になる。

集団の質が悪ければ、規範を集団から学び、一人一人の子供が身に付けていくことはできない。

例えば、荒れた学級は子供の関係が壊れ、集団内の自浄作用が働かない。

だから悪いことをしても歯止めが効かなくなるのである。

以前、どこの地域社会でも見られたガキ大将を中心とする縦割り集団も、現在ではほとんど見られなくなったという。

このことは、縦割り集団の中で規範を学び身に付けていっていたことが、現在では困難になっているということを意味する。

学級集団の質を良くしていくこと。

そのためにはどうしたらよいか。

その方法の一つが集団思考ということである。

子供たちに集団思考させることによって、教師は集団の質を良くし集団を発展させていくのである。

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