【日々の動き】6月14日教材研究

午前中から教材研究。現在の子供たちに必要な「力」とは何か。現状から考えてみることにする。この根室管内に多くいる酪農家の子供たち。その酪農家の現状とはどうなっているのだろうか。酪農家に関わらない大人たちは、イメージとしてあるのは昔ながらの「酪農家」ではないのか。ところが現状は、一般の大人たちが考えている以上にどんどん前を行っているのではないか。

先日、根室に行く。その行く途中、厚床を過ぎてから右手に巨大な牛舎が建設されていた。それも一棟だけではなかった。巨大な牛舎は、ギガとかメガと呼ばれる酪農経営に取り組む現状の姿の象徴である。きっと何百頭もの乳牛を飼うことになるのだろう。当然、搾乳ロボットの導入やモバイルで出産を管理することになるのだろう。それこそ酪農家にも経営感覚・国際感覚が必要であり、先端技術を理解し、ある程度使いこなしていくスキルも必要になるだろう。

人を教育することにおいて、現状をしっかりと見ていくことはとても重要なことである。現状を把握したうえで、教育にとって何が必要なのかをきちんと議論していく必要がある。

酪農だけでなく、水産業についても調べてみた。水産業は根室管内の基幹産業の一つである。ネットで調べてみると、「水産業は衰退産業である」という言葉が私の目に飛び込んでくる。本当にそうなのか。根拠はあるのか。本当だとしたら、世界的にそうなのか。日本だけが特別なのか。解決策はあるのか。こうしたことを子どもを教育する教師は知らなくていいのか。

調べていくと色々なことが見えてくる。やはり教育者と呼ばれるものは、狭い世界に閉じこもっていてはいけないのだということを再認識する。そして、広い世界をどのように子供たちに伝えていくのか「教師としての腕」が問われるのだろうなと思った日であった。

4月末に開催した羅臼町における実証授業の報告会の様子をミニレターにした。許可が下りたので画像でアップ。きちんとした形では、中央コンピューターサービスのホームページに掲載される予定。

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