【連載34】ICT活用と知的好奇心 ~個別最適な学びの二つの方向性・その2~
その子なりの長所や個性を生かし伸ばしていくことを山登りに例えるなら、登る山は人それぞれであっていいということです。
ある子は高い山、ある子は低い山、またある子は頂上は目指さず山の中腹にある山小屋を目指すということです。
つまり、目標は人それぞれでいいわけです。
また、自然を楽しみながら登る子がいても、スピードを競いながら登る子がいてもいいのです。
ともかく、その子の適性、能力に応じて、本人自身が選択して取り組むことが大切になるのです。
当然、無謀な登山であるかは子供にはわからないことが多いでしょうから、適切にアドバイスしたり、時には一緒に登ってあげる人も必要になるかもしれません。
それが教師の役割となってくるでしょう。
アドバイザーであり伴走者です。
また、登った山の違い、登った方法の違い、登ったことから学んだこと・発見したことなどを他の子たちと交流させることもあります。
その時に、教師する役割は子供たちの意見の交流を図りながら、一人一人の取組を認め合いながら、山へ登ったことへの意義や次の山への意欲化を図れるようにしてあげることになるでしょう。