【連載50】ICT活用と知的好奇心 ~自動走行車の秘密・その2~

自動走行車を動かすために一番最初にすることは何でしょうか。

それはスタートボタンを押すということです(電源が入っていることが前提です)。

自動走行車から考えたら、「スタートボタンが押されたら」ということです。

次にあるのが「動く」ということです。

しかし、この「動く」という命令だけで自動走行車は動画のように動くことができるでしょうか。

残念ながらこれだけの命令「スタートボタンが押されたら」「動く」というのでは、自動走行車は実際に動くことはありません。

どちらの方向に動くというのがないからです。

ここでは「前へ」ということの命令が必要です。

ですから、「スタートボタンが押されたら」「前へ」「動く」となります。

ところがこれでも動きません。

動きのスピードが命令されていないからです。

LEGOの場合は、スピードをパーセントで表します。

全力100パーセントの何パーセントかということです。

ですから「スタートボタンが押されたら」「前へ」「50%の速さで」「動く」ということになります。

自動走行車が動くだけでも4つの命令に分解してプログラムするということが必要になるのです。

これがプログラミングの基本です。

「動かす」という目標に向けて、要素を分解して「命令」にしていくのです。

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