【連載08】新しい時代の学級づくり ~学級は多様性を学ぶ場・その5~
「やってみたい」「やりたい」という気持ちがあれば、どの子にもチャンスは与えられるべきです。
能力のあるなしだけで判断はできません。
「私は、〇〇さんがいいと思っていた。しかし、なったのは△△さんだ。実際に△△さんが取り組んだら、とっても彼女を見直すことが多かった。自分が思っていた以上のことをみんなのためにやってくれた」
子供たちの多様性を尊重した学級からは、そのような思いが生じるはずです。
「異質なものから学ぶ」
この考え方が、これからの学級づくりには必要なのです。
違ってもいいということを教えるだけでなく、その異質からも学びあうことを意図的に仕組むということです。
教師は積極的に多様性を持ったそれぞれの子のよさを価値づけし意味付けしてあげるのです。
「〇〇さんは、普段はおとなしいけど、学級の係として積極的に行動してくれたね。みんなのためになった」
「△△さんの意見。あれがあったから授業が深まったんだよ。勇気を出して発言してくれてありがとう」