【雑感】「未来の教室」のためのコモン・ルーブリック
「未来の教室」のためのコモン・ルーブリックという文書があります。
ルーブリックというのは、学習を評価するための評価基準表といったものです。
これは各学校や学習内容等によって変わってきます。
そこでルーブリックを一般化・汎用化できるために作成したものが「コモン・ルーブリック」と呼ばれています。
経済産業省の「未来の教室」において、このコモン・ルーブリックを作成しています。
その文書の中には、ルーブリックとは何か、本ルーブリックのコンセプトや大切にしたいこと、なども書かれています。
この中で私が特に共感したところがあります。
それは次のところです。
•「個別最適化」を本気で掲げるならば、本当に大切なのは、どのレベルの学習者にも本来上下関係はなく、「学習者であるというだけで等しく尊い」という認識を自他共に持つことではないだろうか。
• もういいかげん、「レベル3や4に達するまでは準備期間、我慢期間、下積み期間だ、表に出ずに隠れておこう」などと捉えるのはやめよう。そんな単線的な学習観に基づく上下関係からは脱して、どのレベルであろうと最前線に立つ実践者であり、これからの時代を共に生き抜き、共に創っていく学習者として互いに等しく尊重し合おう。そう考えるべき時代が来ているのではないか。
• このことこそが実は「個別最適化」を目指す「未来の教室」の、隠れた重要なメッセージなのである。
学習において上下関係はなく「学習者であるというだけで等しく尊い」
「どのレベルであろうと最前線に立つ実践者」
これからの教育において心したい言葉です。
参考に「未来の教室」のためのコモン・ルーブリックを掲載しておきます。