【連載14】新しい時代の学級づくり ~名前で話しかける・その2~
教師が子供の名前を覚え、一人一人の名前で呼ぶことは、子供の学習意欲を高めたり、学級内における心理的安定を促すといった点で非常に重要です。
ここでは、その理由について三つの理由から説明します。
まず第一の理由は、教師が子供の名前を呼ぶことは、子供の自己肯定感を高めることができるということです。
それは子供が自分の名前で教師から呼ばれることで、子供は自分自身を他の子とは違うという認識を明確に持つからです。
教師から認められた存在であるということが、子供の自己肯定感を高め、学習意欲を高めることができるのです。
二番目の理由は、教師が子供の名前を覚えることは、子供との関係性を強化することにつながるということです。
大人でもそうですが、自分の名前で呼ばれるとその人に親しみを感じやすくなります。
ところが、間違った名前で呼ばれたり、名前で呼ばないで「おい」とか「きみ」等と呼ばれると「この人は、私の名前すらきちんと覚えないような人なのだ」と不信感が募るものです。
教師は。子供の名前を覚えて、名前で呼ぶことで、子供との良好な関係を築くことができるのです。