【雑感】働き方改革は授業時数を減らすことが特効薬
ほぼ毎日6時間授業
小学校4年生以上の1日の授業時間は「5.8時間」です。
年間の総授業時数が1015時間。
年間35週で計算しますから、35で割り、一週5日ですから5で割ると「5.8」という数字が出てきます。
つまりほぼ毎日6時間授業をしていることになります。
これを担任教師という立場からみると朝の職員打ち合わせが終了したらすぐに教室に行って、6時間目の授業が終了し、帰りの会や清掃活動まで子供たちの指導に当たっていることになります。
大体午後3時半頃までになるでしょう。
給食時間も子供たちへの給食指導の時間です。
決して「休憩時間」ではありません。
毎日6時間、朝から夕方近くまで授業があるのです。
しかも、担任教師は一つの教科だけでなくすべての教科をやっているのです。
特効薬は授業時間を減らすこと
働き方改革の一番の特効薬は、「授業時間を減らすこと」だと私は考えています。
授業時数を減らすことによって、間違いなく教師にはゆとりが生まれます。
このことは決して不可能なことではありません。
1970年代から80年代にかけては、1日の授業時数でいうと「5時間」でした。
学校5日制の導入によって、その分を時数削減したらよかったのですが、中途半端な削減にとどまりました。
また、学力低下問題や「ゆとりがゆるみにつながる」ということがあり、教育現場は多忙を極めていきました。
そして、時代が進むとともに社会的な課題に教育がこたえるために「やるべきこと」が増加していったのです。
学校での1日の授業時数を「最大5時間まで」とすればいいのです。
それが無理だとしたら、年間で35時間か70時間は減らすことです。
考え方によっては、もっと大胆な削減も可能でしょう。
GIGAスクール時代だからチャンスです
現在、一人一台端末のGIGAスクール時代になっています。
これをもっともっと現場が活用すれば、授業時数を削減できると私は考えます。
個別最適な学びと協働的な学びを一体的に充実していくことです。