【雑感】黄金の3日間

黄金の3日間とは、子どもとの出会い、始業式からの3日間の大切さを言ったものだ。若い頃は、あまりそういうことを意識していなかった。しかし、年を取るにしたがって、出会いからの数日間の大切さがとてもよくわかるようになった。

昔は、教室は子供とともにつくるのだから、子どもの思いや願いをくみ取って学級づくりをするのだと主張されている方もいた。しかし、そのように主張されている方の学級を見ていると、決していい状況ではなかった。

出会いからの3日間。そこで教師が具体的に何をするのか。何を子供たちに伝えるのか。それは極めて大切なことである。以前は、大学の先生の1年間を通した観察研究から言われていたのだが、今は脳の仕組みともかかわっているということがわかってきた。

そのポイントは「脳の一貫性」という仕組みである。子供たちは新鮮な気持ちで迎える。脳には出会いが強く刻みこまれる。ところが、途中で変更したり中断したりすると、脳は混乱する。当然、子どもの言動は混乱し、教師への不信感が高まる。結果、どうなるか。わかりきったことである。この状況を立ちなおすには、相当なエネルギーが必要となる。時には他の教師に助けを求めなければならない状況へとなるのである。

出会いを意味あるものとするためには、きちんとした準備をしておくことが必要である。自分の思い込みだけでやると失敗する率は高まる。春休み中における書籍・雑誌・セミナー等における勉強は不可欠である。

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