【雑感】一貫性の原則

「前の先生はこんな風にしませんでした」「前はこうゆうやりかたしませんでした」

子供達が教師に不満を持つ。すると前述のような言葉が出る。子ども自身が納得できたり、自分にとって何らかの益があると思ったら不満をいうこともない。

その逆の場合は、それまでの学習や生活の仕方と違っている点が、どうしても気になりだしてくる。一貫性が綻びてくるのである。

教師は、子供から前述のような言葉を聞いたときは要注意である。決して無視したり、一方的に潰してはいけない。

話を聞き、納得する形で方向性を示してあげなければならない。「そうか。それじゃ、一週間様子を見てみよう。もし不都合があったら変えよう!」これを全員の前で言う。そして念押しをする。「不満のある人、納得できない人はいますか?」

つまりきちんと対応するということだ。学級経営のポイントは、教師という視点から見ると一貫性の保持ということは大切なことだ。それは子供についても同じことがいえる。一貫性を保持したいのである。だから、前の先生と違うことをするときには、十分注意しなければならないのである。

【雑感】一貫性の原則” に対して2件のコメントがあります。

  1. 伊勢敏信 より:

    十数年前にある人がこんなことを言ってました。
    眼の持病があるので眼科を受診しているが、先生が頻繁に変わり、その都度前の眼科医の薬の処方が間違っていると別の薬を処方する、病院が信用できなくなったとぼやいていました。症状が一向に改善しないからです。
    先生が変わると治療方針や薬の処方に一貫性が失われる典型例でした。

    学校でも同じなのですか、新学期新しい先生が赴任してきます。今日か担当や担任の先生だけでなく、校長も異動があります。以前の校長との運営のしかたとの一貫性を考える人がいたら、よい伝統は引き継げるのになかなかそうはなりません。新任の校長の学校通信を数回読めばわかります。
    学校運営は属人的な要素が強いのでしょう。

    引継ぎ方も関係しているのでしょう、民間企業でも気をつけないと、病院や学校と同じことが起きます。

    わたしは異動するたびに担当の仕事のやり方をがらりと変えました。システム化することが多かったのですが、ジョブフロー図はその都度作成しました。年間の仕事のスケジュールについても資料を作成しておきます。いつ異動しても支障のないような普段の仕事をやり方をしていました。
    自分の担当する仕事をシステム化や標準化して量を減らさないと、大きなプロジェクトを複数抱えて仕事することができません。3割くらいは部下とのコミュニケーションに時間を割いていました。
    そういう仕事のスタイルを後任者に伝えることはむずかしい、何度も失敗しています。

    ひとにはそれぞれやり方というものがあり、価値観も仕事に対する情熱も異なります。たぶん、青坂さんも同じところで苦労したのではないでしょうか。今回の雑感のテーマ「一貫性の原則」は他人事ではない気がしました。(笑)

    1. office-aosaka より:

      伊勢さん、勉強になります。
      学校が近代化していかないのは、間違いなくシステム化がうまくいっていないからです。
      また、システムを作ったとしても、それをうまく運用できないためですね。
      運用・点検も含めてシステム化すればいいのでしょうが、なかなか困難なことです。
      それはやはり伊勢さんが指摘しているように「ひとにはそれぞれやり方というものがあり、価値観も仕事に対する情熱も異なります」ということなのでしょうか。
      人それぞれのやり方や価値観などを大切にしてあげることも大切です。
      しかし、それはともすれば全体として目指すべき方向性を見失わせることになります。
      日々、前年度通り、惰性で繰り返される業務。
      それでも通用してしまうところが学校経営の課題でしたね。

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