【雑感】学校を魅力的な場にしよう
今週から分散登校が始まりました。
三密を極力避けた学校生活が不十分ながら始まりました。
ほとんどの子供たちは友達に会えるのがうれしいとまずは言います。
子供たちにとっては、やはり友達と会えるというのはどんな形であれうれしいものだと思います。
残念ながら、先生と会うのが楽しみと言う子供はあまり多くはありません。
先生たちにしてみれば、子供たちと会うのは楽しみでしょうが、ある意味「片思い」のところがあります。
さて、徐々に学校再開に向けて動き出していく中で、大方の人たちは以前と変わらない生活がやってくると期待していると思います。
しかし、それが本当に来るのでしょうか。
かりに来たとしても、この三か月ほどの中で親も子供も学校や教師に対する意識というものは変わったのではないかと思います。
三か月の及ぶ臨時休業は、学校や教師の存在そのものを問い直すきっかけとなりました。
学校は、臨時休業の間に家で取り組むようにと、大量のプリントを子供たちに渡しました。
丸付けは、子供自身でやるか家庭に丸投げ。
その結果、家庭では何が起きたでしょうか。
ある母親は、「休みになって二、三日で発狂しました」という表現で話をしていました。
「学校は、先生方は休みの間、何しているの?きっと先生方も大変なんでしょうが、何かできることはあるんじゃないですか。電話もなければ家庭訪問もしませんよ。オンラインで学習しているところがうらやましいです。早く何とかなりませんか」
オンライン学習に取り組めたところとそうでないところの教育格差は広がりました。
そして、一種アキラメの感情とともに、「別に学校に行かなくても、何とかなるんじゃない」みたいな雰囲気が充満しだしました。
学校が再開した時、学校が魅力的な場所となるのか。
もし、学校が以前と変わらず魅力もなく、旧態依然としたものであれば、子どもや親から見放されることになるでしょう。
何しろ学校に行かなくても、ネット上には楽しく学べるコンテンツは様々あるということを体験してしまったのですから。