【集団思考論】第17回 話し合い活動にも教師の指導は必要
学校生活においては、様々な場面で話し合い活動が行われる。
集団で学校生活を送るためには、話し合い活動は不可欠である。
子供同士のトラブル解決、集会行事の計画や反省、係活動や当番活動に関すること、グループ分けや席決め、遠足や運動会などにおける学校行事に対する取り組みをいかにしていくかなど。
様々な学校生活の場面で、子供同士による話し合い活動というのは重要な意味を持つ。
しかも、日常的に教師は子ども達に話し合い活動をさせているのである。
しかし、その話し合い活動は形式的に流れていることが多いというのも事実である。
話し合いをさせればさせるほど、子供達がしらけていくということもある。
学級の何人かが正論的なことを言って、他の多くの子供たちは虚ろな目で「その場にただいる」と言った感じのこともある。
例えば、そのことが端的に現れるのが委員会活動。
委員会活動では子どもの自主性が大事だということで、子供に話し合いはまかせっきりで、司会している子供がどのようにしたら良いのか困っているのにアドバイスも与えずほったらかしの担当教師。
一言も発言せず時間が過ぎるのを待っている子供たち。
こんな光景を委員会活動ではよく見かける。
子供たちの話し合い活動においても、教師の指導力は必要である。
それでは、話し合い活動の意義を認め、その上でその話し合い活動をより意味あるものにしていくためには、どのようにしたらよいのだろうか。