【連載01】ICT活用と知的好奇心 ~ICT活用のベースとなるのは子供が「知的な存在」だということ~
子供は本来「知的な存在」です。
「知的な存在」というのは、子供には生来好奇心や向上心が強い存在なのだということです。
わからないことがあれば知ろうとします。
現状をよしとせず、少しでもよりよくなろうとします。
ですから、「授業がつまらない」という子供の嘆きは、教師のつくりだす授業が子供の好奇心や向上心を引き出していないということを意味しています。
子供たちにタブレット端末を与えた当初は、教師が何もしなくても子供たちの好奇心や向上心を刺激しますから、子供たちの多くは「目を輝かせて」飛びついてきます。
しかし、好奇心や向上心を刺激しなくなり、飽きてくると見向きをしなくなっていきます。
それは当然教師でも同じです。
最初は物珍しさもあって、タブレット端末を手に触れて子供たちの授業にも使ってみようとしたりします。
しかし、時間が経つにつれて、ICT活用に関する新しい知識やスキルを手に入れることがなく授業で活用できなくなってくると、あっという間に使わなくなってしまうのです。