【連載04】ICT活用と知的好奇心 ~「?」から「!」へ~
以前、「?」から「!」へという考え方、そしてそれに基づいた教育実践がありました。
それは今でも通用するのではないかと考えますし、今だからこそ大切にしたい考え方だなと思います。
「?」から「!」というのを簡単に説明しておきます。
「?」とは、「それは何だろうか?」「不思議だな」といった疑問です。
「!」とは、「そうだったのか!」「そういうことだったのか!」といった心の底からの納得です。
学習の過程で、疑問である「?」が疑問のままで終わるのではなく、納得としての「!」につながっていくことで得られるメリットは大きいものがあります。
「!」とは満足感や達成感を伴います。
「それは、そういうことだったのか!」
「なんか楽しいぞ!」
と思える感情が、その体験で得られた知識や情報を、時には以前に得られた知識や情報と結びつけたり、時には間違いや不足部分を修正したりしながら、より安定した知識・情報へと深化していくのです。
この「?」から「!」というプロセスは、そうでないプロセス(例えば疑問が生じないプロセス、疑問だけで終わるプロセス等)より学習効果は高いということが実験から確かめられてきました。
ですから、「?」から「!」という学習過程をICT活用の授業においても取り入れることでより教育的効果が高まるのではないかと考えられます。