【連載30】ICT活用と知的好奇心 ~「正解のない時代」を生き抜いていくために必要なこと~
「正解がない」ということを子供たちにわかりやすく伝えるためにLEGOブロックによるアヒルの製作というのはとてもすぐれています。
言葉だけで話して聞かせても、その時はわかったつもりになります。
また、大人側からすると伝えたつもり、教えたつもりになります。
そうした場合、ほとんどわかっていませんし、伝わってはいないのです。
具体的な体験ということを通して子供たちは「正解がない」ということを理解します。
そして、正解は自分の内にあり、その自分の内にある正解を求めていくことが表現力や想像力につながっていくということに気づいていきます。
このことは、全ての子供たちへのエールとなります。
自己肯定感の低かった子たちは、他人との比較や絶対的に解が存在するという世界ではなく、自分自身との納得・成長という観点で考えを変えていくことになります。
もちろん、すべてのことについて正解がないわけではありません。
しかし、正解がない分野が存在ということを子供のうちに気づいたり、理解しておいたりすることはこれからの時代を生き抜いていくにあたってきっと良い影響を与えるのだろうと考えるのです。