【連載38】ICT活用と知的好奇心 ~「自由」という環境は知的好奇心を育むうえでは不可欠~
知的好奇心が引き起こされていると、誰から指示されることなく活動を始めることができます。
そして、自分の好む、自分が選択した方法でその活動を行っていくことができます。
それは、多くの方が小さい頃、野山を駆け回っていた時代のことを思い出せば了解してくれるでしょう。
手に虫取り網を持って、蝶々が飛んでいるのを見つけたら夢中で追いかけまわしていたはずです。
珍しい蝶がいるとそれこそ夢中です。
捕まえると、虫かごに入れ、エサを入れて捕まえた蝶々をいつまでも眺めていたり、時には標本にするにはどうしたらいいのだろうか等と考え、そしていつの間にか虫かごに入っていた蝶々は死んでいた。
そしてまた蝶々を追いかけまわしていた、そんな時代を多くの方は体験しているのではないでしょうか。
好奇心にあふれた時代でした。
そして、子供たちのそうした行動を親から何か口出しされることもなく、ただただ「自由」という環境の中で夢中で過ごしてきました。
そのことが学びの原点です。
「自由」という環境は、知的好奇心を育むうえでは不可欠なのです。
「自由」という環境は、ICTを活用していく上でも必要不可欠な条件なのです。
ICTを活用する目標の一つが、知的好奇心を育み、自主的・主体的な子供を育てていくということですから。