【集団思考論】第32回子供への愛おしさ・その1
子供集団を質的に発展させていくためには、教師の子供へのあり様がポイントなる。
以前、自分の実践を発表し、参加者の先生方で実践を検討しあうということがあった。
その中で、小集団活動を学級で行っていくために班を編成し、班長などを子供たちの投票で決めていくという実践があった。
その実践の中で次のような発言をした子がいた。
「私3年生の時、何回も班長に立候補したけれどなれなかったんだ。
すごくなりたかったのに、私に何か悪いところがあるのかなぁ。
そして先生、4年生になったら班長になれるかな」
この子は班長というリーダーになりたくても投票というシステムではなれないのだ。
新しい学年になって担任の先生が変わった。
だからもしかしたら、新しい先生はこの状況を何とかしてくれるのではないかと思う。
それが前述した発言になる。
このような子供の発言を聞いたとき、教師はどのように感じ、どのように子供に接していったらいいだろうか。
大方の教師は何も感じないものなのだろうか。
知らなかった、聞かなかったということにしていくものなのだろうか。
そんなことはないと私は思いたい。