【連載52】ICT活用と知的好奇心 ~自動走行車の秘密・その4~
「障害物があったらストップする」というのは、人間だったらなんとなくわかるかもしれません。
しかし、コンピューターにはわかりません。
具体的でないとわからないのです。
「障害物に近づいたらストップする」というのもわかりません。
判断できないのです。
「近づいたら」というのは、具体的にどの距離なのか明確に示す必要があります。
ですから、「障害物があったらストップする」ためには、物体との距離を測る距離センサーが必要になります。
距離センサーを付けたうえで、何センチ(距離)に近づいたらストップするという命令をプログラミングすることとなります。
動画で言えば、自動走行車の前面に白い眼玉のようなものが付いているのがわかると思います。
それが距離センサーです。
LEGOブロックの場合は、距離を測るために超音波を利用しています。
超音波を発信し、物体からの反射を受け取り距離を測っているのです。
ですから「障害物があったらストップする」には「距離センサーで測った物体との距離が、15センチ以内になったらモーターをストップする」というプログラムが必要になります。