【集団思考論】第39回子供の多様性を認めること
子供一人一人の能力や個性は違う。
当然、家庭環境の違いを背景として価値観も違っている。
しかも、子供たちの能力や個性が十分に発揮されるならいいが、能力や個性を押し殺し、子供集団の同調圧力の中で学校生活を送っている例が数多くある。
そのことが一つの要因で、いじめや不登校につながっていると言ってもいい。
能力や個性を発揮するためには、一人一人の違いを認め、自由で平等な雰囲気が学級には必要である。
子供一人一人の多様性が認められないような学級では、教師のリーダー性を発揮することは困難になってきている。
多様性を前提とした集団思考の生かし方が求められる。
多様性を前提としない集団思考は、同調圧力を強めることにつながる危険性がある。
それゆえに、学級づくりの初期や年間を通した学級づくりの過程で、常に教師は子供の多様性を認めた指導となっているのかを自己点検していく必要がある。