【読書】『清浄島』
エキノコックス症をテーマにした河﨑秋子さんの小説。
礼文島が舞台になっています。
後半では私の住んでいる根室が出てきます。
私が教師になったのは昭和55年ですから、それほど昔ではない時期に根室管内でエキノコックス症が問題になっていたことがわかります。
しかし、千葉で大学時代を過ごしすぐに根室管内に着任した私は、エキノコックス症のことも知らなければ、きちんと教えられたこともありませんでした。
今となって思えば、エキノコックス症について無知のままで子供と日々過ごしていてよかったのかなと思います。
それでも時間が経つにつれて、「生水は飲んではいけない」「キツネには触れない」程度のことはわかりました。
学校での検査は、児童対象でした。
その検査の折に、「先生方でもエキノコックスの検査を受けたい方がいたら、受けてみてください」という声掛けがあり、私は二度ほど検査を受けました。
結果は大丈夫でした。
『清浄島』を一気に読んで正しい知識を教育していくことが大切なのではないかと思いました。