【読書】『学校の時間対効果を見直す』
森俊郎・江澤隆輔著『学校の時間対効果を見直す!』(学事出版)
この本はサラッと読めてしまいます。
平易に書かれていますが、一つ一つの論考を深めていこうとするとなかなか奥が深いです。
エビデンスに基づいて、学校を改革・改善していくことはこれからの時代にあっては必須です。
例えば「宿題」についてどう考えるべきでしょうか。
この本の中でエビデンスとして紹介しているのは、「やらないよりはやった方が学力は高い傾向」「多すぎると意欲が低下する」「保護者の関与が必要」です。
そして、筆者らの解説として次のようにまとめています。
宿題は、「風習だから」といって、ずっと同じやり方を続けるのではなく、目の前の児童の実態や、目的・ねらいを明確にして柔軟に発展させるべきです。そして、その効果をきちんと検証することが重要になります。もちろん、宿題は学校だけでなく、家庭にも大きく関わるテーマですので、これまでの指導の流れや、同僚・保護者の合意を図ったうえで、意思決定していくべきでしょう。
同書P55より
「宿題」はやる・やらないも含めて、慎重に判断すべきでしょう。
安易に出すことは、やはり避けなければなりません。