【雑感】修了式前には校内人事の決定をしておきたい
今、学校現場は別れの季節を迎えています。
卒業式、進級に伴う学級解散、転校していく子、そして教職員の異動による別れなどです。
毎年のように繰り返され、そこには必ずと言っていいほど「涙」がありました。
今まで過ごしてきた仲間や師への感謝と別れることへの悲しさ。
春の日差しを感じながら、急速に進む雪解けの中で、次へのスタートを待ち望むかのような季節。
先生方にとっては、別れの悲しさはあるものの、ある意味「教師冥利」に尽きる季節です。
そのような中であっても、次の年度への準備とスタートは始まっています。
北海道の人事異動の発表前から、校長は、新年度の校内人事を進めます。
学級担任を決め、校内分掌の各担当を決めていきます。
中学校であれば、部活動担当者を決めなければなりません。
こうした校内人事は、修了式の前にはほぼ決定します。
ただし、なかなか決定しない学校もあるようですが、決定しなければ年度末から年度初めのいわゆる春休みの期間になってしまうと、先生方の働き方に大きく影響を与えてしまうことになります。
なぜ、なかなか校内人事が決定しない学校が出てくるのかと言ったら、先生方にも「希望」があるからです。
「ここの学級・学年は、私にはできない」「学級担任はやりたくない」等といった「希望」を校長に訴える方が、稀にいるからです。
先生方全員が、教師としての技量が高く、どこの学級・学年でもやります、というのであれば校長は苦労しなくてもいいのですが。
現実は、そうはなりません。
一般社会と同じように教員の世界にも、やはり力のある方とない方はいるのです。
力のない方をカバーするような配置の仕方や力量を伸ばしていく方法も視野に入れながら校内人事を校長は進めることになります。
ともかく、こうしたことで手間取ると校内人事の決定が春休みとなってしまうことがあるのです。
春休みになると、新年度の準備が後手に回ってしまいます。
新しい子供たちとの出会いをどうしたらいいのかということを勉強できないまま新年度に突入してしまいます。
そしてそれが、最悪の場合、それから一年間の教育活動に悪影響を与えてしまうこともあるのです。