【集団思考論】第15回「班遊び」を組織する

学級全体を子ども集団として組織することは難しくなっている。

そのことは、以前からもそうであった。

学級全体を一つのまとまりとして組織化することは簡単ではない。

そのために、学級全体をいくつかのグループ、小集団にして組織することで教育効果を持たせようとした。

それが「班」という方法論である。

以下が、前回の続きとなる。 

子どもと遊ぶことが苦手な私であっても、遊びは組織できる。

その遊びを通して子どもを成長させていくことはできるはずである。

そのためにはともかく集団で遊ばせなくてはならない。

それもいきなり学級全員で遊ばせても、そこから落ちこぼれてくる子が出るであろう。

お客様にはならない。

傍観者にならない。

そのためには小集団である。

その小集団で遊ばせよう。

そんなふうに考えた。

それが「班遊び」である。

学級の中に5名から6名程度の班がいくつかある。

男女混合。

席によって機械的に決定されていた。

その席もくじびき。

ランダムに出会った班の子供たち。

その班の子供たちで休み時間遊ぶ。

遊びの種目は自分たちで決める。

一週間に一度か二度遊ぶ。

学級づくりの初期、子どもたちに投げかける。

「先生は、この学級が楽しくて明るい学級になって欲しいと願っています。それはみんなも同じ願いですよね。楽しく明るい学級にするためには、やはり誰とでも遊べるようになることです。そこで、これから班で休み時間遊んでもらおうと思います。もちろん毎日ではありません。一週間に一度か二度でいいです。毎日だったらいやな人もいると思います。休み時間ぐらい自由にさせて欲しいと思う人もいるはずです。だから一週間に一度か二度でいいのです。また、遊ぶ種目は自由でいいです。班で相談して決めてください」

どの子もが楽しく明るい学級になって欲しいと願っている。

そのために「遊び」が必要。

それも一週間に一度か二度である。

この論理に対して、子供たちの中で異議を唱える子はいない。

「班遊びをしよう」ということはどの子もが納得する。

そこで具体的に行動させるために班毎に相談させる。

一週間のうち、いつ班遊びをするのか。

何をするのか。

それらを話し合わせる。

そして、決定したことをみんなの前で発表させる。

このようにして「班遊び」がスタートする。

ところがいざスタートしてみるとトラブルが続出してくる。

子供たちの誰もがスタートする前は、班で休み時間遊ぶことなんて簡単だと思っている。

しかしそうはなかなかいかないのである。

休み時間が終わって、子供たちが教室に戻ってくると

「・・君が、休み時間になっても来なかったので、班遊びができませんでした」

「・・さんが勝手なことばかりするので、おもしろくありません」 等と、私に言ってくる班が出てくる。

たった五、六名の班で遊ぶことすら子供たちにとっては難しいのである。

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