【連載01】新しい時代の学級づくり ~はじめに~
子どもが自分の頭で考えていくことが今まで以上に求められています。
それは、何が起きるかわからないような時代に突入していっているからです。
テレビや新聞に書かれてあることだけが真実ではありません。
批判的にみることなしに全てを正しいとして受け取るような思考形式では本当の意味での幸せを享受することはできません。
直面する課題や今後起きるかもしれない課題解決のために、限られた情報だけではなく、様々な情報を自ら調べ、それらの情報をもとに自ら考え、判断し、時には行動していくことが求められます。
将来、子供は社会に出ます。
社会の中には組織や集団があり、好むと好まざるに関わらずその組織や集団の中で生きていきます。
組織や集団の中で、個を埋没させず、よりよく幸せに生きていくための「術」「知」といったものを学校で学んでいくことになります。
これからの時代を考えた時、子どもが自ら考えるようになるためには、子供を取り巻く環境の一つである組織や集団ということについて、教育という枠組みの中でとらえ直しておかなければなりません。
どのような「術」「知」を子供たちに学ばさせるのか。
もしくは、学びとらせるのか。
この連載の中で考えていきたいと思います。