【ICT活用】シングルサインオンはメリットばかりじゃないよ
GIGAスクール構想によって、一人一台のタブレット端末が配置されました。
小学校1年生から中学校3年生迄の全国すべての子供たちにです。
タブレット端末は、学校で使用されるからと言って、誰でもがその中に記録されていることを見られるというものではありません。
個人情報の塊だととらえて、扱っていく必要があります。
個人情報の塊だとしたならば、使用する際にはIDとパスワードは必須となります。
この個人情報としてのIDとパスワードの取り扱いが教育現場では課題の一つとなっています。
子供が忘れてしまったらどうするのか、キーボードで入力できるのか、特に小学校1年生には難しいのではないかといったことが話題になっていました。
現在は、学習ソフトなどを使用するとき、IDとパスワードが求められる、しかもソフトが違えば、その都度求められるということがあります。
そこで導入されてきたのが、一度タブレット端末を立ち上げるときにIDやパスワードを入力したならば、その後の学習ソフトなどを使用するときは不必要となる「シングルサインオン」というシステムです。
このメリットは、言うまでもなく
「ID・パスワードを一元管理できるので子供の負担が少なくなる」
「ID・パスワードを忘れてしまったり、入力間違いによる時間のロスがなくなりリスクが低減する」
ということです。
しかしながらデメリットもあります。
例えば
「ID・パスワードが流出すると被害が拡大しやすくなる」
「シングルサインオンに関わるシステムにトラブルが生じると他のシステムを使用できなくなる」
といったことがあります。
シングルサインオンが万能ではないということを理解したうえで、今後タブレット端末を学校現場で指導し活用していくことが必要となります。